


太陽光パネルを設置する前に屋根の状態がどうなっているかご存じですか?
「太陽光パネルは長寿命だから安心」と考えていても、屋根材の寿命が先に尽き、改修工事に高額な費用が発生する場合があります。
本記事では、太陽光パネルの脱着を伴う屋根メンテナンスの費用相場や保証を中心に、太陽光パネルの新設・脱着を伴う屋根工事を年間50棟以上手がけているテイガクが詳しく解説します。
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太陽光パネルよりも先に屋根の寿命が到来
屋根は一度設置すれば半永久的に維持できると考える人は少なくありません。
しかし、屋根材には寿命があります。
太陽光パネル自体は25年以上の耐用年数がありますが、屋根材によっては25年を待たずに本格的な改修工事が必要になる屋根材も存在します。
そのため、屋根のリフォームをおこなったうえで太陽光発電をそのまま利用し続ける人もたくさいます。
テイガクが手掛ける屋根工事における太陽光パネルの脱着費用の相場(約20枚)は、およそ25万円~35万円です。
一方で、直接工事を行わないリフォーム業者に依頼すると、40万円以上の費用が発生するケースもあります。
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太陽光発電の寿命と屋根材の寿命

太陽光発電の寿命は25~30年です。
屋根材は素材によって20年のものもあれば、50年以上の耐久性を示すものもあります。
また、スレート屋根は製造時期によって寿命が変わります。
太陽光発電の寿命と屋根材の寿命の足並みを揃えてあげるのが望ましいです。
太陽光発電の寿命と屋根材の寿命
太陽光発電 | 25~30年 |
アスファルトシングル | 20年前後 |
スレート屋根(第1世代) | 40年前後 |
スレート屋根(第2世代) | 20年前後 |
スレート屋根(第3世代) | 30年前後 |
ガルバリウム鋼板(断熱材あり) | 35年前後 |
ガルバリウム鋼板(断熱材なし) | 30年前後 |
陶器瓦 | 50年以上 |
第1世代のスレート屋根に太陽光発電を取り付け

第1世代のスレート屋根は、1990年代後半以前に製造された屋根材であり、すでに築後30年近く経過しています。
そのため、経年劣化が進んでいる状態で太陽光発電を取り付ける価値はありません。
ガルバリウム鋼板に代表される金属屋根に改修してから太陽光発電の取り付けを検討します。
第2世代のスレート屋根に太陽光発電を取り付け

第2世代のスレート屋根は、ぜい弱な屋根で小さな負荷をかけるだけで屋根が割れたり欠けたりします。
早くて10年程度で屋根が明らかに傷みだします。
このような劣化が早い屋根に太陽光発電を取り付けることは暴挙といえます。
太陽光発電の脱着なら金属屋根
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太陽光発電を取り付けるなら金属屋根がおすすめです。
スレート屋根と異なり、金属屋根は屋根に穴を空けずに太陽光発電を取り付けることができます。
もちろん、スレート屋根よりも高い耐久性が見込めます。
屋根をリフォームしてから太陽光発電を取り付けるなら金属屋根がおすすめです。
キャッチ工法とは?

キャッチ工法とは、太陽光パネルを屋根に取り付ける際、屋根材に直接穴を開けずに専用金具で挟み込むように固定する施工方法です。
屋根材の防水性や耐久性を損なわずに設置できるメリットがあります。
断熱材の重要性

太陽光発電と金属屋根の相性の良さはよく指摘されます。
特に、屋根に穴をあけずに太陽光パネルを設置できるキャッチ工法を利用できる点は、金属屋根の大きなメリットです。
一方で、結露による屋根下地への影響については、あまり語られることが少ないです。
金属屋根といえばトタンをイメージする方も多いでしょうが、実際に30年経過したトタン屋根を点検すると、屋根裏の湿気による結露の影響で下地となる野地板が傷み、腐食が進んでいるケースが珍しくありません。
つまり、ガルバリウム鋼板の金属屋根であっても、適切な結露対策(断熱対策)が行われていなければ、期待するほど長期間にわたりその性能を維持することは難しいです。
太陽光パネル脱着費用は高い
太陽光発電の脱着費用の相場

太陽光パネルの脱着費用は、一般的な住宅で全体の費用は25~35万円程度です。
金属屋根へのリフォーム、屋根カバー工法や葺き替え工事をおこなってから再び太陽光発電を取り付け直します。
足場に太陽光発電を保管するステージの設置や、傷んだPF管の交換などを同時におこなうこともしばしばあります。
太陽光発電の脱着費用
工事項目 | 単価 |
---|---|
太陽光パネル保管用ステージ足場 | 20,000円 |
太陽光発電取り外し(保管養生共/電圧チェック) | 8,000円/枚 |
太陽光発電取付/アルミ金具 | 8,000円/枚 |
太陽光発電取付/鉄製金具 | 7,000円/枚 |
太陽光発電の清掃 | 20,000円/式 |
太陽光発電ハト除け取付 | 3,000円/m |
太陽光脱着手順
テイガクが実際に施工をした神奈川県相模原市の現場の事例をご紹介します。
金属屋根へのリフォームで注意したいこと
太陽光パネルのある屋根をリフォームするなら、耐久性と施工性に優れた金属屋根がおすすめです。
特にガルバリウム鋼板は軽量で耐久性があり、太陽光発電設備との相性が抜群です。
ただし、横葺きの金属屋根は、横同士のジョイント部分と太陽光パネルの支持金具が近接してしまうと、すき間が生じてしまうため、屋根材選びや施工方法に十分、注意をしてください。
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おすすめの金属屋根
縦葺き金属屋根
縦葺き金属屋根は、最も太陽光発電と相性が良い屋根材です。
キャッチ工法で金具を取り付けても、直接屋根本体をつかむことにならないため、屋根を凹ませずに太陽光発電の取り付けができます。
また上下方向の自由な位置、つまり発電効率が良い位置に太陽光発電の取り付けができます。
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長尺の横葺き金属屋根

横葺き金属屋根は屋根のリフォームで採用されることが多いです。
屋根の形や周囲の環境に影響を受けずに張り付けることができるからです。
また、屋根カバー工法でも採用を検討したい屋根です。
一方で、横葺き金属屋根は、横同士のジョイント部分がウィークポイントです。
雨水が入り込むリスクを抱えています。
そのため、横同士のジョイント部分と太陽光発電を支える金具の位置を一定距離、離す必要があります。
横葺き金属屋根は、短尺と長尺の商品があります。
筆者は、屋根の継ぎ目が少なくなることから、長尺の屋根材をお客様におすすめする機会が多いです。
商品ではアイジー工業の「スーパーガルテクト」やニチハの「横暖ルーフ」が当てはまります。
共に屋根材の長さが3m近くある商品です。

横葺き金属屋根は千鳥葺きで工事

横葺き金属屋根のウィークポイントである継ぎ目と太陽光発電の金具は、一定距離離す必要があります。
そして、継ぎ目の位置を整列させることも大切な考えです。
ジョイント部分の継ぎ目を整列させて張ることを「千鳥葺き」と言います。
基本的に、「千鳥葺き」は材料を多く使ったり、手間がかかったりするため、採用することはありません。
しかし、太陽光発電を取り付ける「面」だけは「千鳥葺き」で屋根を仕上げることをおすすめします。
屋根の知識が乏しい太陽光発電取り付け業者
太陽光発電の保証は、屋根工事の保証とは別に設定されています。
太陽光発電メーカーの保証を受けるためには、メーカーが指定した認定施工業者(施工店IDを取得した業者)による施工が必要です。
ただし筆者としては、認定施工業者であるかどうかよりも、屋根工事に精通している業者を選ぶことのほうが重要であると考えています。
太陽光発電の保証
太陽光発電の取り付け時、太陽光発電メーカーは保証書を発行してくれます。
一般的な太陽光発電メーカーの保証期間は以下の通りです。
一般的な太陽光発電メーカーの保証期間
保証内容 | 保証期間 |
---|---|
機器保証(製品保証) | 10年~15年程度 |
出力保証(発電量保証) | 20年~25年程度 |
保証期間が終了することを理由に、屋根のカバー工法と一緒にメーカー指定の業者へ太陽光発電の脱着工事を依頼するケースは珍しくありません。
消費者の多くは「保証」という言葉に敏感に反応しがちですが、実際のところ、太陽光発電の脱着作業は意外なほどシンプルであり、メーカーが違うからといって施工方法に大きな違いが生じるわけではありません。
施工ID(認定施工業者制度)は、本来、新築時における施工品質の担保を主目的として設けられていますが、現実的にはメンテナンス時における顧客囲い込み戦略として活用される側面が強いと筆者は考えています。
屋根のことについて未熟な業者による太陽光発電の設置
言うまでもないことですが、太陽光発電システムの脱着費用よりも、金属屋根を用いたリフォーム工事の方が高額です。
しかし実際には、屋根に関する専門知識が不足している業者による太陽光発電システムの取り付け工事が数多く行われている現状があります。
このような業者の営業や勧誘を受け、思わぬトラブルに巻き込まれたというケースも少なくありません。
筆者自身、専門知識が不十分な業者による施工が原因で雨漏りが発生した事例をこれまで何度も目にしてきました。
屋根の修繕に伴って太陽光パネルを脱着する必要に迫られ、想定外に高額な費用が発生してしまいます。
これから太陽光発電システムの脱着を含めた屋根リフォームを検討されている方は、トラブルを防ぐためにも、屋根専門の工事業者にも見積もりを依頼し、慎重に判断することをおすすめします。
このページで書かれた記述を基に太陽光発電の設置業者が理解しているか、是非確かめてください。
太陽光発電販売業者の施工ミスで雨漏りが生じた事例
ここでご紹介する動画は、太陽光発電設備のPF管を固定するための留め具を、屋根の棟板金に脳天打ち(上から直接打ち込む方法)で施工したことで発生した雨漏りの事例です。
このケースでは雨漏りの被害が深刻で、最終的には屋根を葺き替えることになってしまいました。
棟板金への脳天打ちは、本来あってはならない基本的な施工ミスですが、残念ながら実際にはこのような誤った施工を行っている業者や職人が多い実情があります。
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太陽光発電脱着を伴う屋根リフォームはテイガクで
テイガクは、年間50棟以上の太陽光発電システムの脱着や新設工事をおこなっている、金属屋根専門の工事会社です。
創業から25年以上、豊富な経験を通じて、お客様にとって最適な屋根材と施工方法をご提案することを第一に心がけております。
保証期間の終了や施工店IDの有無といったことよりも、屋根についての専門知識や技術力を備えているかのほうが何よりも重要ではないでしょうか。
太陽光発電システムの脱着を伴う屋根工事をご検討中の方は、お見積りは無料ですので、ぜひテイガクにご相談ください。
長尺の日本製屋根材を用い、適切な施工方法で、高品質かつリーズナブルな価格の屋根リフォームをご提供いたします。