墨田区 - マスタールーフィングと遮熱シートを張った屋根葺き替え工事

東京都墨田区のお客さまから、屋根のメンテナンスについてご相談をいただきました。
ご相談をいただいた時点で弊社担当者が現場調査に向かい、無料でお見積りをいたします。

写真は工事前の現場屋根の状態です。
現場屋根は写真の手前に見える瓦屋根と、奥に見える瓦棒屋根が複合している難しい形をしていました。
奥の瓦棒屋根にはパラペット（屋根周囲の立ち上がり部分）がついています。

手前の瓦屋根には色褪せ、色むらが、奥の瓦棒屋根にはサビが見られます。築後45年の経年劣化が目に見えて分かり、雨漏りにつながるのは時間の問題です。
以上のような状態であったため、全面葺き替えにより、メンテナンスをおこなう運びとなりました。
古い屋根材をすべて撤去して、新規の金属屋根で葺き替えることにより、屋根としての機能、外観の美しさを回復させます。

無料お見積りの結果、お客さまとの契約まで進みましたら工事開始です。
葺き替え工事では、まず旧屋根材をすべて撤去して、屋根をフラットな状態にします。
撤去した屋根材は産業廃棄物として処理します。
【2022年3月最新】屋根リフォーム費用・定額料金単価表

瓦を撤去後、野地板を張ります。
野地板はさらに上に載る屋根材を固定する建材です。
テイガクでは野地板として構造用合板の厚さ12mmのものを使用しています。
この厚い野地板が上に載る屋根材をしっかり支えます。

野地板を張り付けたら、その上からルーフィングシートを張り付けていきます。
ルーフィングシートは防水シートの役割を持つ建材です。野地板と屋根本体の間にルーフィングシートを張ることによって、どんなに強い雨が吹き付けてきても雨漏りを防止することができます。
性質・価格によってさまざまな種類がありますが、今回はルーフィングの最高級品である田島ルーフィングのマスタールーフィングを使用しました。
マスタールーフィングは高強度の合成繊維不織布、高品質の改質アスファルトからできており、機械的強度、耐久性、防水性、防滑性など、屋根下葺き材に求められる機能を存分に備えています。
ルーフィングシートは雨漏り防止のために最重要といってもよいくらいの建材なので、ぜひこだわってリフォームに臨んでください。
ルーフィングシートについて詳しくはこちら

ルーフィングシートをはりつけたのち、本来であれば断熱材入りの金属屋根材をはりつけていきます。
しかし、今回は立平葺きで葺き替えをおこなうため、断熱材一体型の屋根材を用いることができません。
よって、断熱性をあげるため、マスタールーフィングの上に遮熱シートを張りました。

遮熱シートを張り付けたのち、屋根本体を葺いていきます。
今回は勾配が不足しているため、立平葺きで施工しました。
立平葺きは、写真のように一定の間隔で折り曲げた長尺の板金を縦に流して葺いた屋根の施工方法です。
継ぎ目がなく雨漏りの可能性が低くなるため、勾配が緩い屋根でも葺くことができます。
葺き替えによって屋根としての機能、耐久性が向上するのはもちろんですが、金属屋根は瓦屋根と比べて非常に軽いため、家屋の重心の位置が下がり、耐震性も向上します。

今回の現場屋根にはパラペット（屋根の周囲の立ち上がり部分）がついている箇所がありました。
もとは瓦棒屋根で葺かれていた部分です。
パラペットの部分には水が溜まりやすく、屋根との取り合い部（つながる部分）でもあるため、雨漏りしやすい部分です。
そのため、水の流れをしっかり計算し、板金の加工と取り付けをおこないます。
パラペット笠木修理の実例と雨漏り修理費用について

最後に屋根材と屋根材の取り合い部である棟に棟板金を取り付けて、雨仕舞します。

以上で、墨田区でおこなった、マスタールーフィングと遮熱シートを張った屋根葺き替え工事が完成です！
築後45年が経過し、全面に経年劣化の見られた複雑な屋根が、金属屋根への葺き替えにより、今後数十年雨漏りの心配のない美しい屋根へと生まれ変わりました。
最高級のルーフィングシートであるマスタールーフィングにより、さらに高い防水性を誇り、遮熱シートの使用によって、立平葺きの弱点である断熱性の低さも克服されています。

テイガクには熟練の職人さんが多数在籍しているため、今回のような複雑な形状の屋根でも適切な施工方法で対応することが可能です。
屋根・外壁のことでお困りのことがございましたら、ぜひテイガクにご相談ください。現場調査からお見積りまでは無料でおこなっております。