ベルックスとは?天窓の種類・特徴・工事方法・費用を解説

ベルックスとは?

ベルックスの天窓

ベルックス(VELUX)とは、1941年にデンマークで設立された世界最大の天窓専門メーカーです。
日本においては、1981年に国内法人「日本ベルックス」が設立されました。
YKKやLIXILといった総合建材メーカーと違い、ベルックスは天窓だけを専門に扱うメーカーです。
天窓の種類やサイズ、開け方などのバリエーションがとても多く、商品のラインナップが豊富です。

昔はパナソニックなど、複数のメーカーが天窓を作っていました。
戸建て住宅の建設が減ったことに加えて、「天窓は雨漏りしやすい」といったデメリットが広く知られるようになり、天窓を扱うメーカーは徐々に減っていきました。
現在国内で天窓を販売しているYKK APや三協アルミの天窓は、ベルックスが製造したOEM製品です。
(※OEM=他社が作った製品を自社ブランドとして販売すること)
国内で流通する天窓の多くがベルックス製となり、日本の天窓市場はベルックス社の独占に近い状況になりつつあります。

天窓の撤退メーカーとベルックスOEM先

ベルックスの天窓の特長

高性能なガラス

高性能なガラス

ベルックスの天窓は、高性能な複層ガラスを採用しています。
このため、断熱性・遮熱性・防音性に優れています。
ガラスの間にはアルゴンガスが封入されており、室内の温度を快適に保ちやすくします。
外側のガラスは強化ガラスで作られており、通常のガラスより割れにくい仕様です。
また、紫外線を約96〜99%カットする効果もあります。
スカイビューシリーズでは、雨で汚れが流れやすくなる「Neatガラス」を標準採用しており、日常の手入れも簡単です。

木枠の性能と美しさ

木枠

ベルックスの天窓には、パイン材の多重集成材を使った木枠を標準で使用しています。
木ならではの温かみのある質感と、北欧家具のような落ち着いたデザインが特長です。

高い防水性・耐久性

天窓板金

ベルックスの天窓は、日本の気候に合わせて専用の防水部材や天窓板金、取付け設計が揃えられています。
これにより、雨漏りのリスクを大きく減らすことができます。

ベルックスの天窓の種類 

固定式天窓・フィックスタイプ(製品名:FSなど)

固定式天窓

開閉はできない固定式の天窓です。
構造がシンプルで雨漏りリスクが低く、メンテナンスも比較的容易です。
吹き抜けやリビングなど、明るさを重視する部屋に向いています。

開閉式天窓(製品名:VS/VSEなど)

開閉式天窓

手動または電動で開閉できる天窓です。
配線工事が不要な太陽光で開閉できるソーラータイプもあります。
開閉式は光を取り入れるだけでなく、換気もすることができます。
室内のこもった熱気を逃がし、快適な空間を作れます。
高い位置に設置する場合は電動タイプが便利です。
ロフトや2階の居室、湿気のこもりやすい場所におすすめです。

ベルックスの天窓の寿命と保証

天窓の寿命は20〜30年

天窓の寿命は20~30年

天窓の寿命は20~30年程度です。
雨漏りや湿気による結露の影響で、天窓周りに取り付ける木製の枠が腐食していることがよくあります。

特に30年以上昔の天窓は現代のようなメーカー製品(既製品)ではなく、大工さんが現場で製作していました。
現場で加工されたの天窓は既製品よりも雨漏りしやすいです。

天窓の劣化で起こりやすい症状
ガラス周囲のシーリング劣化
パッキンが硬くなり隙間が発生
木枠の変形
開閉不良
結露の増加
雨漏り

手厚い保証

ベルックスの天窓は、安心して長く使える保証が大きな特長です。
スカイビューシリーズでは、ガラスのシールからの雨漏りやガラス内結露は20年間保証され、窓枠やサッシ間の雨漏り、水切りは10年間保証されます。
さらに、ブラインドや手動操作キット、モーターなどの電動部品についても3年間保証されているので、万が一のトラブルにも安心です。
リフォームで設置したベルックスの天窓でも、これらの保証を受けることができます。

ベルックスの天窓工事

天窓工事には様々な方法があります。
ここでは代表的な工事方法である天窓カバー工法天窓交換の2つをご紹介します。

天窓のカバー工法

天窓FCMカバー工法

天窓のカバー工法は、古い天窓の枠を撤去せずに、新しい天窓を上から被せる工事方法です。
天窓本体の撤去や内装の補修がほぼ不要なため、短い工期でコストを抑えられるのが大きなメリットです。
また、古くなった防水部分をまとめてやり直すため、雨漏り対策としても効果的です。
カバー工法の中でも、ベルックスが推奨しているのが「FCMカバー工法」という工事方法です。
古い天窓の上から固定式天窓FCMを重ね、専用カバーで防水ラインを再構築するため、見た目がすっきり仕上がるうえ、防水性能も大きく向上します。
交換工事ほど大掛かりにしたくはないけれど、確実に改善したい方に向いている実用性の高い工法です。

FCMカバー工法の手順

テイガクがおこなったFCMカバー工法の手順を解説します。

FCMカバー工法の手順
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古い天窓

工事前の古い天窓です。

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撤去

古い天窓のガラスと周囲の屋根材を取り外します。

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木枠設置

古い天窓の外側に、新しい天窓の枠を取り付けます。

完了

最後にFCM本体カバーを枠に合わせます。以上でFCMカバー工法の完了です。

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古い天窓

工事前の古い天窓です。

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撤去

古い天窓のガラスと周囲の屋根材を取り外します。

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木枠設置

古い天窓の外側に、新しい天窓の枠を取り付けます。

完了

最後にFCM本体カバーを枠に合わせます。以上でFCMカバー工法の完了です。

天窓の交換

新しい天窓へ交換

天窓交換は、古い天窓を撤去して新しい本体に入れ替える工事方法です。
屋根材や防水シートも新しく施工するため、雨漏りリスクをしっかり抑えられます。
サイズが合えば、ベルックスからベルックスへの交換はスムーズに行えます。
他社製天窓からの交換では、板金や屋根材の調整をおこないながら仕上げます。

天窓交換の注意点

天窓の交換は天窓事業から撤退しているメーカーの商品だったり、規格サイズが変わっていたりするため、同じサイズの天窓で交換することはできないです。
そのため、既存の天窓よりもひとまわり大きいサイズへ交換する「オーバーサイズ工法」、小さいサイズへ交換する「スモールサイズ工法」をおこなうことになります。

天窓交換の手順

テイガクがおこなった、スモールサイズ工法での天窓交換工事を解説します。

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古い天窓

工事前の古い天窓です。今回は天窓交換をおこなうので、まず古い天窓を取り外します。

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枠を組む

古い天窓を取り外したら、新しい天窓用の枠を組んでいきます。

新しい天窓設置

新しい天窓を設置します。
これで天窓交換の完了です。

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古い天窓

工事前の古い天窓です。今回は天窓交換をおこなうので、まず古い天窓を取り外します。

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枠を組む

古い天窓を取り外したら、新しい天窓用の枠を組んでいきます。

新しい天窓設置

新しい天窓を設置します。
これで天窓交換の完了です。

テイガクの公式YouTubeでは天窓交換について実際の施工現場から解説しています。

チャンネル登録者数 1万人

テイガク公式 Youtube はこちら

Youtube撮影者 テイガク 代表 前川祐介

天窓工事の費用

天窓工事の費用

天窓の工事方法 費用
天窓カバー工法 約10万〜25万円
天窓本体の交換 約15万〜35万円
天窓を撤去して塞ぐ 約10万〜30万円

天窓工事の費用は、選ぶ方法によって大きく変わります。
もっとも手軽なのが「天窓カバー工法」です。
工期が短く、費用は約10万〜25万円ほどで費用を抑えたい方に向いています。

天窓交換は防水シートや屋根材も新しくするため、仕上がりの安心感が高い方法です。
費用は約15万〜35万円になります。

天窓を撤去して塞ぐ工事の費用は約10万〜30万円が目安です。

天窓の状態や使い方によって、最適な工事方法は変わります。
劣化状況を確認しながら工事内容を選ぶことが大切です。

天窓修理は金属屋根へのカバー工法や葺き替えと同時がおすすめ

天窓と屋根は同時に工事がおすすめ

天窓の修理と金属屋根のカバー工法や葺き替え工事は同時におこなうのがおすすめです。
天窓工事も屋根工事もどちらも足場を組む必要があるため、一度でまとめて工事すれば足場代が1回で済み、費用を抑えられます
また、天窓まわりは構造が複雑で、部分修理だけでは不具合が残りやすいです。
屋根の工事と一緒に天窓も修理すると、防水性が高まり雨漏りのリスクを抑えられます

【工事例】金属屋根への葺き替え工事と天窓交換

テイガクが施工した、金属屋根(スーパーガルテクトフッ素)への葺き替えと天窓交換工事の手順をご紹介します。

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工事前の屋根

古い屋根材はアスベストが入っていないスレート屋根でした。経年劣化により、色褪せや割れが見られました。

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野地板張り

古い屋根材の撤去後、新しい野地板を増し張りします。

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ルーフィング設置

野地板を貼ったら、その上からルーフィングシート(防水シート)を張り付けます。防水性・耐久性が高いニューライナーを使用しました。

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古い天窓撤去

天窓の施工に入ります。
今回のお客様からは、天窓が大きく暑いため小さくしたいという要望がありました。
そのため小さい天窓に交換する「スモールサイズ工法」を行いました。
まずは古い天窓を撤去します。

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天窓の下地調整

新しく設置する小さい天窓に合わせて下地を調整します。

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新しい天窓設置

新しい小さいサイズの天窓を設置します。
今回使用した天窓はベルックス社製です。
ベルックスの天窓はラインナップが豊富なため、他社天窓からの交換も行うことができます。

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天窓板金の施工

今回新しく設置したのは開閉式の天窓です。
天窓は屋根との取り合い部分から雨漏りしやすいため、雨水の流れを考えながら天窓板金を丁寧に組み、確実な雨仕舞を施します。

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棟部分の施工

新しい屋根材「スーパーガルテクトフッ素」を設置します。棟板金の下地には、耐久性が高い「エスヌキ」という金属下地を使用しました。「エスヌキ」はテイガクが開発して特許を取得しています。

工事完了

以上で屋根葺き替え工事と天窓交換の完了です。

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工事前の屋根

古い屋根材はアスベストが入っていないスレート屋根でした。経年劣化により、色褪せや割れが見られました。

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野地板張り

古い屋根材の撤去後、新しい野地板を増し張りします。

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ルーフィング設置

野地板を貼ったら、その上からルーフィングシート(防水シート)を張り付けます。防水性・耐久性が高いニューライナーを使用しました。

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古い天窓撤去

天窓の施工に入ります。
今回のお客様からは、天窓が大きく暑いため小さくしたいという要望がありました。
そのため小さい天窓に交換する「スモールサイズ工法」を行いました。
まずは古い天窓を撤去します。

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天窓の下地調整

新しく設置する小さい天窓に合わせて下地を調整します。

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新しい天窓設置

新しい小さいサイズの天窓を設置します。
今回使用した天窓はベルックス社製です。
ベルックスの天窓はラインナップが豊富なため、他社天窓からの交換も行うことができます。

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天窓板金の施工

今回新しく設置したのは開閉式の天窓です。
天窓は屋根との取り合い部分から雨漏りしやすいため、雨水の流れを考えながら天窓板金を丁寧に組み、確実な雨仕舞を施します。

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棟部分の施工

新しい屋根材「スーパーガルテクトフッ素」を設置します。棟板金の下地には、耐久性が高い「エスヌキ」という金属下地を使用しました。「エスヌキ」はテイガクが開発して特許を取得しています。

工事完了

以上で屋根葺き替え工事と天窓交換の完了です。

ベルックスの天窓の交換・修理はテイガクへ

天窓工事はテイガクへ

ベルックスの天窓は性能が高く、適切に施工すれば長く安心して使える製品です。
しかし、天窓は屋根に直接取り付けられているため雨風で劣化しやすく、雨漏りや結露などのトラブルが起きやすいです。

こうしたトラブルを防ぐには、天窓の知識と屋根工事の技術を兼ね備えた業者への依頼が大切です。
テイガクは2001年に設立して以来、ベルックスの天窓工事に長年携わってきた屋根工事会社です。
天窓のカバー工法・交換・撤去工事まで幅広く対応しています。
また、テイガクは板金専門の屋根工事会社なので、雨漏りしやすい天窓周りの板金加工も熟練した技術で安心してお任せいただけます。

テイガクでは現地調査、お見積りを無料でおこなっております。
天窓まわりの不安や金属屋根へのリフォームをお考えの方は、ぜひテイガクへご相談ください。

よくある質問(FAQ)

Q

ベルックスの天窓はどのくらい持ちますか?

A

一般的に20〜30年程度です。
古い天窓は木枠の腐食やシーリングの劣化による雨漏りが起こりやすいです。
寿命が来たら交換やカバー工法でのリフォームをおすすめします。

Q

ベルックス天窓の保証はどのくらいですか?

A

ガラスなどの結露に対しては20年保証、窓枠や水切りは10年保証、ブラインドやモーターなど電動部品は3年保証です。
手厚い保証で長く安心して使用できます。

Q

ベルックス天窓の修理・交換費用はいくらくらいですか?

A

工事価格の目安は以下の通りです。
FCMカバー工法:約10万〜25万円
天窓本体の交換:約15万〜35万円
天窓撤去・塞ぐ場合:約10万〜30万円

本記事の著者・監修者

著者 前川祐介
前川 祐介

昭和ルーフリモ株式会社 代表取締役社長
「屋根と外壁のリフォーム工事テイガク」Webメディア運営責任者

大阪府堺市生まれ。千葉県立船橋東高校→法政大学経営学部→サノフィ(旧アベンティスファーマ)株式会社を経て、父親が経営する建築板金工事会社(昭和ルーフリモ株式会社)へ入社。最終学歴、中央工学校夜間建築学科。2022年に代表取締役社長に就任。年間1,000棟以上ある現場での施工経験を活かし、Webメディア「テイガク」での記事執筆、YouTubeでの動画撮影をおこなう。趣味は日本史学。宅地建物取引士・建築物石綿含有建材調査者