ガルバリウム鋼板を用いた外壁リフォーム
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ガルバリウム鋼板で外壁リフォームをする人が増えています。
外壁カバー工法とよばれる工事です。
外壁塗装に比べて外壁カバー工法は2.2倍~2.5倍ほど工事金額が高いです。
テイガクの平均工事請負金額は、足場代を含む総額で230~250万円(消費税込み)です。
なぜ、これほどの高額工事をおこなう人が増えているのか?
そう思う人も多いはずです。
理由は簡単です。
「外壁塗装よりも優れている点が多い」からです。
このページでは、テイガクで外壁カバー工法をおこなわれたお客様を参考に、ガルバリウム鋼板による外壁リフォームをお客様が決めた理由についてご案内いたします。
ガルバリウム鋼板とは?
金属製の外装材です。
従来のトタンよりも錆びに強く、近年、屋根と外壁で用いられるケースが増えています。
ガルバリウム鋼板について詳しくはこちら
ガルバリウム鋼板を選んだ理由トップ5
1位 直張りサイディングだから
自宅が直張りサイディングだからガルバリウム鋼板で外壁リフォームをおこなう人が最も多いです。
直張りサイディングとは、窯業(ようぎょう)サンディングの張り方です。
モルタル外壁には、当てはまりません。
2000年以前に製造された窯業サンディングの外壁は、ひと言で表すと「不適合品」です。
現在と「張り方」と「品質」の両方が違います。
当時の窯業サンディングの張り方は「直張り」です。
通気層を設けず、外壁下地に直接、窯業サンディングを張って仕上げています。
湿気の逃げ道がなく、外壁材にダイレクトにダメージを裏側から与え、窯業サンディングが割れたり、反り返ったりするようになります。
特に巨大地震時には、窯業サンディングを固定している釘の周りがひび割れ、外壁材の固持力が弱まります。
直張りの窯業サンディングは雨水が外壁内に入り込むと、雨漏りリスクが格段に高くなります。
品確法の制定後に外壁の張り方が激変
品確法とは「住宅の品質確保の促進等に関する法律」のことです。
1999年6月23日に制定されました。
この法律ができてから、建築会社は建物を建ててから10年間、雨漏りに対する責任を負うことになりました。
そのため、この法律の制定後、建築会社は窯業サンディングに通気層をこぞって設けるようになり、外壁通気工法がスタンダードな張り方になりました。
裏を返せば、それまでの建物は雨漏り保証がない雨漏りがしやすい張り方で外壁材を張っていたといことです。
一方、窯業サンディングの厚みは「12mm」です。
今では不良が生じやすい厚みとして知られています。
12㎜厚は2008年以降、製造されていません。
現在は15mm~16mmの窯業サンディングが市場の過半数を占めています。
ちなみに15mm~16mm厚み窯業サンディングは釘を使わず、外壁内にある金具に引っ掛けます。
釘で打ち付ける窯業サンディングは、地震時の揺れで釘頭周りがヒビ割れやすいです。
「直張り」と「12㎜厚」の組み合わせは、外壁を維持させるには極めて厳しい条件です。
ちなみに、日当たりが良く乾燥収縮しやすいバルコニー側の窯業サンディングが最も強烈にダメージを受け
るので、是非、ご自宅のバルコニーの外壁の状態を確認してみてください。
2位 デザインが気に入ったから
ガルバリウム鋼板のデザインが好きで、外壁リフォームをおこなう人も多いです。
最近はシンプル&モダンなデザインのガルバリウム鋼板の外壁材が人気です。
テイガクではアイジー工業のビレクトやガルスパンなどを用いて外壁リフォームする頻度が増えています。
建売住宅を購入して後悔しているお客様が思った以上に多いです。
周囲の建物と比べて個性がないことに違和感を覚えているお客様が意外と多くいます。
また、車とガルバリウム鋼板の外壁の相性は抜群で、愛車のためにガルバリウム鋼板の外壁リフォームを選ぶお客様もいらっしゃいます。
同じ金属だから当然ですが、車がとっても映えます。
その他、多彩色のガルバリウム鋼板をお求めになるお客様もいます。
とても華やかで美しい仕上がりの金属サイディングです。
新築戸建て住宅の78%が窯業サンディングです。
しかし、外壁にも多様性が求められる傾向が高まっているようです。
3位 雨漏りしたから
【動画】雨漏りの窯業サンディングを外壁カバー工法でリフォーム
雨漏りをきっかけに、ガルバリウム鋼板の外壁リフォームを検討されるお客様がいます。
これは第1位の直張りサイディングの外壁にもつながります。
ガルバリウム鋼板の外壁材を張る際、胴縁(どうぶち)とよばれる下地材を取り付けて通気層を設けます。
雨漏りが酷い場合は、胴縁を取り付ける前に、透湿シートとよばれる防水シートを外壁に張ります。
通気層は極めて合理的な処置で、通気層は外壁内部の湿気を外に逃がす役割だけではなく、外壁侵入した雨水を外に排水させる役割があります。
透湿シートと胴縁の組み合わせは、かなり高い確率で雨漏りを解消させてくれます。
当然、外壁塗装では得られない処置です。
雨漏りが不安な人は、ガルバリウム鋼板による外壁リフォームをまずは検討してください。
4位 1度で済ませたいから
外壁リフォームを1度限りで済ませたいお客様には、ガルバリウム鋼板の外壁リフォームがおすすめです。
筆者がこれまで接してきたお客様のなかには、リフォーム業者を選定することや、足場を組み立てること、近隣居住者対策にストレスを感じる人が意外と多くいらっしゃる気がします。
また、1度で済ませられる外壁リフォームは、ランニングコストの点で有利です。
外壁塗装を2回もしくは3回おこなってしまうと、その時点でガルバリウム鋼板のカバー工法よりコストが高くなってしまいます。
高齢が原因で認知力が低下してしまうと、思うように外壁リフォームをおこなうことができなくなります。
定年退職された年代の人には、ガルバリウム鋼板の外壁リフォーム工事を検討して欲しいです。
5位 快適に過ごしたいから
断熱材一体型のガルバリウム鋼板の外壁材は、外壁材のなかで最も断熱性能が高いです。
外壁材の裏側にある通気層は断熱層としての役割も果たしてくれます。
また、外壁カバー工法で外壁リフォームをすると、遮音性も高くなります。
夏の暑さや冬の寒さの対策として、ガルバリウム鋼板の外壁リフォームは最高の方法です。
幹線道路沿いの建物で、車やバイクの音が気になる人は、遮音性を高める目的として、ガルバリウム鋼板の外壁リフォーム工事を検討されるのもよいでしょう。
耐震性を高める金具を取り付けてガルバリウム鋼板の外壁材を張る工事もあります。
旭トステムのサポートカバー工法が知られています。
金具はガルバリウム鋼板の外壁材で隠れるため、美観も気にする必要がありません。
筆者より読者の方へ
人生100年時代です。
2人のうち1人が100歳まで生きる時代になると言われています。
多くの人が今の自宅に100歳まで住むことになるでしょう。
年齢を重ねた人の建替えや住み替えは、容易ではありません。
現在ある戸建て住宅の外壁材は、50年以上の外壁維持が期待できません。
外壁塗装だけで維持させることは困難だということです。
いつかは屋根と同じくガルバリウム鋼板で外壁リフォームをおこなう時期が訪れるはずです。
古い外壁のうえにガルバリウム鋼板のような軽い外壁材を通気層を設けて外壁を2重にする。
まさに安心という価値が得られる外壁リフォーム方法です。
これから外壁リフォームをはじめようとする人は、是非、ガルバリウム鋼板の外壁リフォームも検討してほしいです。