今回は、雨樋を隠す樋カバー(樋隠し)の概要と、取り付けない方が良い理由について解説します。
現在、樋カバー導入や樋カバーがある建物の改修を検討されている方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
樋カバー(樋隠し)とは?
樋カバー(樋隠し)は、文字通りある雨樋を隠すために取り付けられた部材のことです。
樋カバーは、落ち葉やゴミなどが雨樋に入りづらくなる効果があるといわれていますが、取り付ける1番の目的は、外観をすっきりとさせて見た目を良くすることです。
昔の建物では、雨樋がそのまま見えるのが美観上、好ましくないという理由から、採用する場合がありました。
折板屋根に取り付けらた樋カバーの動画
樋隠しとは?取り付けない方が良い理由
樋カバー(樋隠し)のデメリット
屋根の改修を専門とする私たちの意見からすると、樋カバーの取り付けはあまりおすすめできません。
樋カバーは通常金具で固定していますが、経年劣化で固定が緩んでいたりすると、強風で飛ばされる可能性があります。
また、樋カバーをしていることで、雨樋の状態を確認することが難しく、屋根のメンテナンスにおいては不要な部材になります。
テイガクで現地調査した樋カバーがある倉庫
今回調査した、建物は築30年の折板屋根の倉庫です。
折板屋根は錆が至るとこに進行している状態でした。
折板屋根の軒先には、L型のアングルで樋カバーが固定されています。
風が強く吹き付けていた側面の軒先は、樋カバーが剥がれて無くっていることが確認できました。
屋根改修と一緒に樋カバーの撤去も検討
樋カバーは、倉庫だけでなく一部の戸建て住宅にも採用されている場合があります。
ご自分の建物に、樋カバーがついていて屋根の改修を検討されている方は、樋カバーの撤去もぜひ検討していただきたいです。
テイガクでは、現地調査・お見積りまで無料で承ります。
戸建て住宅から工場や倉庫などの大型建物まで、対応が可能です。
ぜひお気軽にご相談ください。