アルカベールとは
YKK APのアルミサイディング
アルカベールとは、YKK AP(以下YKK)の金属サイディングのうちのアルミ商品のラインナップ名(ブランド名)です。
YKKというとアルミの建材メーカー、一般消費者は窓やドアのメーカーとして知られています。
そのアルミの加工技術を外壁材に活かし、アルミのサイディング材も製造販売しています。
アルカベールの商品に人気の「シャインウォール」「モナストーン」「ルシアス」などがあります。
ルシアスはYKKを代表するの木目調の商品シリーズで、かなり本物に近いリアルなデザインで高い再現性が人気の商品です。
ルシアスはアルミサイディングだけではなく、玄関ドアやポストなどにも採用されいます。
アルカベールとアイアンベールの違い
一方、金属サイディングはガルバリウム鋼板が主流です。
大手サイディングメーカーはガルバリウム鋼板もしくはエスジーエル鋼板に切り替えています。
実はYKKもガルバリウム鋼板の商品をアイアンベールというラインナップ名で販売しています。
ブランド名 | 商品 |
---|---|
アルカベール | YKKのアルミサイディング |
アイアンベール | YKKのガルバリウム鋼板製のサイディング |
アルカベールの特徴
ポリエステル+無機+フッ素の最強塗膜
アルカベールの最も優れている点は色あせのしにくさです。
アルカベールの高品質商品は、インクジェットでデザインされた商品です。
塗膜はポリエステル+フッ素塗膜の2重塗膜で、無機塗料のインクで色彩を表現しています。
色彩は長きにわたり保護され、再塗装の必要性はほぼありません。
アルミの玄関ドアやポストでももちろん、この技術は採用されています。
アルミに無機塗料の色彩とフッ素を含めた2重塗膜をほどこしたという点では、最高品質の商品といえます。
YKKのカタログをご覧になる際は、以下のロゴのある商品を是非、検討してください。
塗膜の種類
色彩の種類 | 品質 |
---|---|
単色 | 〇 |
ツートーン | 〇 |
クオリティインクジェット(無機塗料) | ◎◎◎ |
軽い
アルミサイディングは外壁材の中で最も軽いです。
外壁カバーの際の耐震性への影響は最も軽微です。
外壁材 | 外壁1㎡あたりの重量 |
---|---|
アルカベール | 1.9kg |
アイアンベール | 3.6kg |
窯業サイディング | 16.5kg |
モルタル外壁 | 40kg |
人気のルシアスで外装デザインができる
木目調のサイディングをワンポイントで外壁に取り入れるデザインの人気が高まっています。
加えてYKKの木目調の玄関ドアは人気があります。
YKKのアルミサイディングを用いることで、同じルシアスシリーズの玄関ドアとアルミサイディングをコーディネートしたリフォームが実現できます。
最近の玄関ドアは断熱性能が高く、デジタル化も進みスマートフォンと連動もしています。
是非、アルミサイディングと玄関ドアの交換を合わせておこなうリフォームも検討してください。
アルカベールの価格と耐用年数
アルカベールの価格と相場【160㎡】
以下はアルカベールの参考価格です。
足場工事 |
---|
20〜25万 |
商品 | 仕様 | 価格 |
---|---|---|
ノベルライン | 単色/標準役物 | 約220万 |
ロカストーン | 単色/標準役物 | 約250万 |
シャインウォール | 段出隅・段キャップ | 約340万 |
アルカベールの耐用年数
期待耐用年数 |
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30~35年 |
アルカベールのデメリット
コストパフォーマンスが悪い
ガルバリウム鋼板が登場し、主要の金額サイディングメーカーはアルミサイディングから撤退し、ガルバリウム鋼板を中心に金属サイディングを製造しています。
ガルバリウム鋼板のサイディングは時間経過の歴史と実績数から、すでに一定の評価は確立されたといえます。
さらに、最近はマグネシウムを配合したエスジーエル鋼板が登場、さらに錆や耐久性が強いサイディングも登場しています。
費用対効果の点では、ガルバリウム鋼板に比べ劣ります。
外壁カバー工法の価格・相場(単色・段出隅/段キャップなし)
金属サイディングの素材 | 相場 |
---|---|
ガルバリウム鋼板 | 総額180万円 |
アルミ | 総額230万円 |
断熱性が高い商品はニチハの商品
断熱効果は「断熱材の厚み」と「断熱材の種類」「金属の種類」によって異なります。
断熱材の厚みは言うまでもないことですが、断熱材の種類はウレタンよりイソヌレートフォームの方が断熱効果が高いです。
また、熱の伝わりにくくさはアルミよりもガルバリウム鋼板の方が伝わりにくいです。
下記はYKKとニチハのサイディングの比較です。
メーカー | 金属 | 断熱材の厚み | 断熱材の種類 |
---|---|---|---|
YKK | アルミ | 15mm | ウレタン |
ニチハ | ガルバ | 18mm | イソヌレートフォーム |
テイガクによるアルカベールの施工例
シャインウォール[S2型]クオリティインクジェットをカバー工法
築30年が経過した積水ハウスの建物です。
下地にあたる胴縁(どうぶち)を取り付けます。
鉄芯入りの樹脂胴縁でビスでしっかりと打ち付けます。
アルミサイディングを張ります。
とても軽いので施工性に優れています。
給湯器などは外壁から取り外し、外壁を張ってから元に戻します。
理由は見た目が悪くなるからです。
外壁角の部分を出隅と言います。
今回は通し出隅とよばれるタイプの出隅を取り付けます。
出隅の仕上げ方によって工事金額が変わります。
戸袋の内側は胴縁を取り付けてしまうと段差ができてしまい戸袋を開け閉めすることができなくなるので
外壁に直張りしてしあげました。綺麗に仕上がっています。
完成です。
テイガクは金属建材の屋根と外壁の改修工事を得意とする、板金工事会社です。
YKKのアルカベールのカバー工法の工事も得意としています。