屋根修理やリフォームにかかる期間・日数・工程

アイコン どのくらい屋根の修理に日数はかかるのか?

平均で屋根の部分修理の実働は約2日全面改修は約7日かかります。
加えて工事の前後に足場の組み立てと解体が2日かかります。
そのため、修理は1週間、全面改修は2週間みておくとよいでしょう。

一方で全面改修の場合、たくさんの職人さんで1日や2日で終わらせる工事は注意が必要です。
もちろん、全員がベテランの職人である保証はありません。
あまりにも早すぎる工事は必ず細かい工事工程の写真を提出してもらいましょう。

なお、基本的には自宅の駐車場は利用できなくなります。

屋根のリフォーム時にかかる期間

足場

足場

作業内容 作業日数
足場の組み立て 半日~1日
足場の解体 半日~1日

※足場組立の翌日から工事がはじまることは少ないです。
また、工事完了の翌日に足場が解体されることも少ないです。
ブランク日が必ず発生します。

屋根の部分修理

屋根の部分修理

作業内容 作業日数
応急処置 1日
部分補修  1~2日
棟の交換 1~2日
漆喰詰め 1~3日
瓦の葺き直し 3~5日
実働稼働日 / 足場組立なし
屋根カバー工法

屋根カバー工法

作業内容 作業日数
金属屋根(石粒付き金属屋根) 4~7日
アスファルトシングル 5~8日
金属屋根(断熱材一体型) 5~8日
実働稼働日 / 足場組立なし

  屋根葺き替え

作業内容 作業日数
金属屋根(縦葺き) 5~7日
金属屋根(石粒付き金属屋根) 5~9日
金属屋根(断熱材一体型) 7~10日
瓦屋根 8~11日
実働稼働日 / 足場組立なし

外壁リフォーム

作業内容 作業日数
外壁塗装 10~14日
金属サイディング(横張り) 14~21日
金属サイディング(縦張り) 16~23日

屋根カバー工法と葺き替え工事の日数

屋根カバー工法の場合

POINT
  • 足場組立 1日

  • ルーフィング貼り 1日

  • 板金役物取り付け 2日

  • 屋根本体張り 3日

  • 棟板金取り付け 1日

  • 足場解体 1日

足場組立前後のブランク日や雨天日の影響を考慮すると屋根カバー工法は約10日~2週間かかります。

屋根葺き替えの場合

POINT
  • 足場組立 1日

  • 屋根はがし 1日

  • 下地調整(状況に応じて) 1日

  • 野地板増し張り 1日

  • ルーフィング貼り 1日

  • 板金役物取り付け 2日

  • 屋根本体張り 3日

  • 棟板金取り付け 1日

  • 足場解体 1日

足場組立前後のブランク日や雨天日の影響を考慮すると葺き替えは約2週間~20日ほどかかります。

職人さんの人数によって変動

筆者としては1~2人で1週間かけて工事をおこなってもらうのが理想

もちろん、現場に入る職人さんの数によって、大きく工事日数が変わります。

原則、この業界の職人さんのゴールは、個人事業主として一人(多くても二人)で工事を請けることがゴールです。
これを一人親方(ひとりおやかた)といいます。
一人で全ての工事ができるようになってはじめて一人前として認められ、大きな報酬が得られます。
したがって、一人の職人さんが入る現場は技術的な安心が得られる一方で、工事が遅いです。

言うまでもないことですが、4,5人で現場に入って1日や2日で屋根工事を終わらせることは、最近は少ないです。
たしかに、昔の職人さんはスピード自慢をする傾向がありました。
今でもYouTube動画などで工事の速さを自慢気に語る光景をみかけます。
もちろん、技術が伴っている場合は問題ないですが、あまりの短期間で終わらせることは”手抜きのリスク”がはらんでいる可能性があります。
早くて安心という時代はとうに終わりました。

思っていたより工事がかかってしまう6つのケース

1. 天候不順

雪が積もった屋根
雪が積もった屋根

雨や降雪後はもちろん、工事が中断となります。

2. 屋根の勾配

勾配が急な屋根
勾配が6寸以上の屋根

屋根の勾配(6寸以上)が急な場合、作業効率が悪くなるため工事日数がかかります。

3. 屋根面の数

複雑な形状の屋根
複雑な形状の屋根

屋根面が多く、複雑な形状をしているほど、屋根工事の期間は長くなります。

4. 下屋根の有無とサイズ

下屋根
下屋根

下屋根があると、屋根工事の期間が長くなってしまいます。

5. 駐車場や周囲の道路環境

敷地周りのが狭く幹線道路沿いの建物は、職人さんの駐車が困難で搬入搬出時に手間がかかってしまいます。
もちろん、作業効率も低下します。

6. 屋根の劣化状況

雨漏りなどで下地の劣化が進行している屋根は、追加の下地補強工事などが必要です

駐車場の確保

屋根と外壁工事を同時におこなう場合、1か月近く駐車場が使えなくなります。
お客様がどうなされているか、テイガクの経験を元に解説をします。

月極駐車上の短期借り入れ

一番多い方法が近くの空きのある駐車場を管理している不動産会社に短期間、駐車場を借りる方法です。
たいていの不動産会社は短期間、快く貸してくれるはずです。

アプリを活用

最近は免許返納なども進んでおり、個人宅の駐車場に空きがあるケースが多いです。
駐車場のシェアサービスが活発に進んでいます。
akippa」とよばれるアプリを用いれば、格安で個人宅の駐車場を借りることができます。

コインパーキング

人を介さずに手っ取り早く借りることができます。
ただし、月極駐車場の短期借り入れより割高になってしまいます。

工事のタイミングに関するよくあるトラブル

よくあるトラブル1

雨の日は工事が中止になります。
もちろん工事途中なので、職人さんは雨漏りが起きないよう前日に養生をします。

職人さんは朝早いです。
朝5時くらいの天候と気象庁の発表を目安に工事をするかしないかを判断します。

まれに朝5時では明らかに雨模様だったのに9時頃には晴れてしまい、お客様からなぜ工事を続行しないのとかとクレームが入ることがあります。
天候は誰も予想ができないです。
理解をしてもらうしかありません。

よくあるトラブル2

工事開始日を忘れず確認しましょう。
雨漏りなど早急に屋根を修理して欲しい場合は、特に工事開始日の確認が重要です。

契約後に「実際の工事日が2ヶ月先になる」と言われることがあるかもしれません。
善良な屋根工事業者であれば、お客様の都合になんとか合わせてくれるかもしれません。
もちろん、工事開始日は契約前に確認するようにしてください。

屋根リフォームに最適な時期

屋根工事は基本的に季節に関係なく全てのシーズン、工事がおこなえます
ただし、雨の多い梅雨や秋雨は、1週間で終わる工事が2週間かかってしまう場合があります。
また、最近の夏は異常気象の影響もあり、作業効率が極端に悪くなります。

屋根工事のベストシーズン
3月から5月
10月から2月
この記事を書いた人
著者 前川 祐介
前川 祐介 代表取締役社長
テイガク サイト制作責任者
宅地建物取引士
建築物石綿含有建材調査者
著者経歴

大阪府堺市生まれ。千葉県立船橋東高校→法政大学→サノフィ(旧アベンティスファーマ)株式会社を経て、父親が経営する板金工事会社である昭和ルーフリモ株式会社へ入社。
中央工学校夜間建築学科卒業。年間100棟以上の屋根と外壁工事に携わった経験を活かし、テイガク記事の執筆とユーチューブ動画撮影をおこなっています。趣味は日本史学。

運営会社

昭和ルーフリモ株式会社は2001年設立の板金工事会社です。
これまでの金属屋根と金属サイディング工事件数の合計は20,000棟を超えます。
板金工事は足場を組み立てるため、外壁塗装の工事事業にも注力しています。

国土交通大臣許可(般-25)第22950号
許可を受けた建設業:板金工事業/屋根工事業/塗装工事業 他

代表前川が本音で解説「板金工事会社とは?」

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