屋根からの雨漏り原因はルーフィングの破れ
雨漏りの原因は防水シートの破れです。
屋根用の防水シートは、ルーフィングや下葺き材(したぶきざい)ともよばれています。
プロはルーフィングとよびますが、一般の人には馴染みがないので、屋根の防水シートとよぶことが多いです。
ほとんど知られていないことですが、屋根はルーフィングが機能してさえいれば、雨漏りは生じません。
したがって、ルーフィングは屋根材と同じか、それ以上、大事なものです。
ニューライナールーフィング
30年以上の防水機能が期待できる
ニューライナールーフィングは田島ルーフィング株式会社が製造販売する屋根用の防水シートです。
改質アスファルトルーフィングとよばれるジャンルのルーフィングにあたり、改質アスファルトルーフィングの中でも高いランクに位置付けられます。
同じ改質アスファルトルーフィングの中もでも、下位グレードと上位グレードの商品があるので、注意をしてください。
田島ルーフィングのカタログにも明記されている通り、ニューライナールーフィングは30年以上の防水性能が期待できる製品です。
建売住宅でよく採用されているアスファルトルーフィング940と比較して、ニューライナールーフィングは2倍から3倍の耐久性があります。
アスファルトルーフィング940も田島ルーフィングの製品なので、自社試験のデータは信頼が得られると評価できます。
改質アスファルトルーフィングの先駆けとなった、防水性・耐久性共に他の追随を許さない、最高級の品質を誇る下葺材です。改質アスファルト層を不織布と原紙で挟み込むことで、改質アスファルト本来の性能を十二分に発揮します。 表面に防滑特殊塗料を使用しているため、防滑性に優れています。
出典: 田島ルーフィング
1㎡当たりのテイガク料金
テイガクでは2022年2月現在、1㎡当たりのニューライナールーフィングの貼り付け費用は手間代込みで900円/㎡です。
100㎡の屋根で90,000円(税抜き)です。
下位グレードの改質アスファルトルーフィングであるPカラ―EX+が700円/㎡です。
わずか200円/㎡の価格差で高耐久製品に変更ができます。
テイガクのルーフィング施工価格(材料と手間込み)
ニューライナールーフィング(不織布) | 900円/㎡ |
Pカラ―(紙) | 600円/㎡ |
Pカラ―EX+(不織布) | 700円/㎡ |
タディスセルフ(紙) | 900円/㎡ |
不織布タイプがおすすめ
田島ルーフィングとの打ち合わせ
ニューライナールーフィングには、構成する層にマスクと同じ不織布を用いています。
一方、建売住宅で用いられているルーフィングの多くは紙質です。
実物に触れると一目瞭然ですが、他の不織布製ルーフィングと比べてかなり分厚いです。
釘打ちタイプと粘着性タイプどちらが良いか?
釘打ち式と粘着式の違い
アスベスト入り屋根のルーフィングの張り方
ルーフィングは「釘打ち式タイプ」と「粘着式タイプ」に大きく分けられます。
ニューライナールーフィングは「釘打ち式タイプ」です。
「釘」もしくは「タッカー」とよばれるホッチキスの芯のような留め具を使って貼り付けます。
一方、粘着性タイプは裏側が粘着性のシールになっていて、釘やタッカーを用いて屋根に穴をあけずにシートを貼ることができます。
よくお客様から、
「穴を空けないルーフィングのほうが優れているのではないか?」
と尋ねられます。
もちろん、穴を空けずに貼る方が屋根の負担も少ないので、安全であり安心です。
しかし、釘打ちタイプでも、ルーフィングに浸透しているアスファルトが熱で溶けて屋根に空いた穴を塞いでくれるので、止水性能は十分に得られます。
ニューライナールーフィングのコストパフォーマンスは最強
ニューライナールーフィングと同等の粘着性ルーフィングを選定しようとすると、田島ルーフィングではアンダーガムロンとよばれる高価格帯のルーフィングになります。
アンダーガムロンで屋根工事をおこなおうとすると、かなり割高な工事になります。
したがって、テイガクでは「新築の屋根工事」や「葺き替え」「アスベスト入り屋根のカバー工法」ではニューライナールーフィングをおすすめすることが多いです。
下位グレードのPカラーEX+も優れた商品ですが、200円/㎡の価格差を考えると、どうしても自然にニューライナールーフィングをおすすめしたくなります。
一方、「ノンアスベスト屋根のカバー工法」では、屋根が傷んでいるので、釘打ちではなく粘着式をテイガクでは採用すしています。
筆者がいつも参考にしているモリシタ・アット・ホームさんの動画「家づくりで予算を削ってはいけないポイントベスト5」でも、いきなりの第1位でルーフィングが登場し、ニューライナールーフィングを紹介されていました。
屋根は建物の中で最も重要な部位だといえます。
目に見えないところだからといって予算を削っては欲しくない項目です。
これから屋根の新築や改修工事を検討されている人は、ニューライナールーフィング。
おすすめです。
家づくりで予算を削ってはいけないポイントベスト5