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「はしご」の種類や特徴がわかります
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屋根に上るために必要な「はしご」の長さがわかります
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「はしご」を購入・レンタルできる店舗やWEBサイトがわかります
台風や地震で屋根が被災したとき、一刻も早い応急処置や屋根の修理を望まれる方が多いです。
そのためには「はしご」が必要です。
しかし、自然災害は突然のことなので、「屋根に上れる長いはしご」を用意する手段がわからないといった方が多いです。
「はしごの最大長さはどれくらい必要か?」、「購入するといくらなのか?」「レンタルできるのか?」が気になります。
そこで、本記事でははしごの選び方をわかりやすくご紹介いたします。
はしごを購入/レンタルできる店舗やホームページもまとめました。
参考にしてください。
「はしご」の種類と対応できる屋根の高さ
地上から 1階建の屋根 | 地上から 2階建の屋根 | バルコニーから 2階建の屋根価格 | 地上から 3階建の屋根 | |
---|---|---|---|---|
1連ばしご (4m〜5m) | ○ | × | △ (持ち運びが困難) | × |
2連ばしご (5m〜7m) | ○ | △ | × | × |
3連ばしご (8m〜9m) | ○ | ○ | × | × |
脚立 (3m〜4m) | ○ | × | ○ | × |
目 次
ご注意
はしごを購入して屋根にのぼるためには、定められた安全対策が必要です。
弊社は素人の方がはしごを使って屋根にのぼることをおすすめしていません。
意外と入手困難な「長いはしご」
台風や地震などの自然災害によって広い範囲で住宅の屋根が損壊した場合、本格的な修繕を受けられるまでには数週間〜数ヶ月かかります。
しばらくの間は、ブルーシートや防水テープを貼った応急処置の形で雨風をしのぐことになります。
屋根にのぼるには、当然はしごが必要です。
しかし、一般の方が屋根にのぼれるほど長いはしごを所持していることは少ないです。
そこで、屋根へ上るのに必要な「はしごの長さ」を「建物の階数ごとにまとめ」ました。
屋根へ上るために必要な「はしご」の長さについて
1階建(平家)の屋根に上る場合
1階建(平家)の場合、地上から屋根の高さまでは3mほどあります。
はしごは屋根に対して75度の角度で立てかけるため、1階建の屋根に上るには少なくとも長さ4mのはしごが必要です。
また、脚立を使う場合も高さが4mほどあれば上れます。
2階建の屋根(または下屋根)に上る場合
地上から2階建屋根へ上る場合
一般的な2階建の場合、地上から屋根の高さまでは6m〜7mほどあります。
はしごを屋根へ斜め(75度)に立てかけることを考えると、少なくとも長さ8mのはしごが必要です。
そのため、およそ4mのはしごが2つ重なっている2連ばしご、もしくは、およそ3mのはしごが3つ重なっている3連ばしごとよばれる伸縮タイプのはしごが必要です。
下屋根へ上る場合
2階建の1階上の屋根を下屋根(げやね)とよびます。
2階建の下屋根は、平均して高さが3mほどあります。
1階建の屋根に上るときと同じく、4mのはしごが必要です。
2階のバルコニーから屋根へ上る場合
2階のバルコニーから屋根には長さ4mのはしごがあれば、上れます。
バルコニーが広い場合は、高さ4mの脚立でも代用できます。
階建以上の屋根に上る場合
一般的な3階建の場合、屋根の高さは9m〜10mほどあります。
はしごを屋根へ立てかけることを考慮すると、長さ10m以上のはしごが必要です。
しかし、長さが10m以上のはしごや脚立はどこのメーカーも製造していません。
つまり、3階建以上の屋根にははしごや脚立で上ることはできません。
「はしご」を購入できる店舗や販売価格について
「はしご」の価格相場
はしごを購入する場合にかかる金額目安です。
筆者は長谷川工業のはしごしか使ったことがないため、長谷川工業の商品もあわせてご紹介します。
1連ばしご(いわゆる普通のはしご)の場合
長さ3mで8千円〜1万円ほど。
長さ4mで1万2千円〜1万8千円ほどです。
画像は長谷川工業株式会社の「HEN1 1連はしご」というはしごです。
型式は、3mのはしごが「HEN1-31」、4mのはしごが「HEN1-41」です。
2連ばしごの場合
長さ6mで4万円〜5万円ほどです。
画像は長谷川工業株式会社の「LA2」というはしごです。
2連はしご(6m)の型式は「LA2-65」です。
3連ばしごの場合
長さ8mで10万円〜18万円ほどです。
3連ばしごは主に高所作業をする業者向けに販売されているため、一般の方ではお求めにくい価格帯の製品が多いです。
画像は長谷川工業株式会社の「HE3 2.0」というはしごです。
3連はしご(8m)の型式は「HE3 2.0 -80」です。
脚立の場合
高さ3mで3万円〜4万円ほど。
高さ4mで4万円〜6万円ほどのお値段がします。
脚立は2つのはしごを重ね合わせた作りのため、同じ高さのはしごに比べて価格が高くなってしまいます。
画像は長谷川工業株式会社の「XAM 2.0/3.0 長尺タイプ」というはしごです。
型式は、3mの脚立が「XAM2.0-30」、3.6mの脚立が「XAM3.0-36」です。
「はしご」を購入できる店舗・WEBサイト
はしごを購入できるホームセンターやネット通販サイトをご紹介いたします。
※ホームセンターで購入する場合はあらかじめ店舗に電話をして、はしごの在庫があるかご確認ください。
ホームセンター
ネットショップ
「はしご」の配送について
直接購入する場合はご自分で持ち帰ることになります。
はしごを車内に入れて運べないため、車で運ぶ場合はルーフキャリアに縛って運ぶ、もしくは軽トラックにのせて運ぶことになります。
軽トラックは規模の大きいホームセンターであれば、無料貸し出しをしています。
ネットショップで購入する場合、商品のお届け先が法人・企業のみに制限されていることがあります。
また、はしごの長さが4m〜8mもあるため、配送できたとしても営業所止めになることが多いです。
その場合は結局、ルーフキャリア付きの車などが必要です。
「はしご」をレンタルできる店舗やレンタル価格について
はしごは使用機会が少なく、保管する場所が必要ですし、購入するにしても高額です。
そのため、レンタルを検討する方が多いです。
「はしご」のレンタル価格相場
はしごをレンタルする場合にかかる金額の目安をご紹介いたします。
1連ばしご(いわゆる普通のはしご)の場合
長さ2mで1,500円/3日間ほど。
長さ4mで2,000円/3日間ほどです。
2連ばしごの場合
長さ6mで3,000円/3日間ほどです。
3連ばしごの場合
長さ8mで6,000円/3日間ほどです。
脚立の場合
高さ3mで3,000円/3日間ほど。
高さ4mで4,000円/3日間ほどです。
「はしご」をレンタルできるWEBサイト
はしごをレンタルできるWEBサイトをご紹介いたします。
関東圏でレンタル可能
「RENTALL(れんとおーる) 江戸川」、「南部興産株式会社」、「レンタルのニッケン」など
関西圏でレンタル可能
「レンタル屋.COM」、「RENTALL(れんとおーる) 岸和田」など
私たちの身近な存在はホームセンターですが、残念ながら、はしごをレンタルしているホームセンターはほとんどありません。
レンタルは建設器具のリース会社からの申し込みになることが多いでしょう。
レンタルした「はしご」の引き渡しについて
はしごは長さが4m〜8mもあるという性質上、通常の運送業者による配送はできません。
はしごをレンタルする場合は、貸し出している店舗までご自分ではしごを受け取りにいく必要があります。
レンタルの場合、トラックによる配送をオプションとして提供しているレンタル業者も居ます。しかし、トラックの配送料が追加でかかります。
はしごをレンタルされたい方は、どういう手段ではしごの引き渡しがおこなわれるのかを確認しておきましょう。
「伸縮はしご」について
はしごには「1連ばしご(いわゆる普通のはしご)」や「2連ばしご」、「3連ばしご」のほかに、「伸縮はしご」という種類のはしごがあります。
伸縮はしごは名前のとおり、自由に長さを伸び縮みできるはしごです。
製品によりますが、伸ばせる長さは3m〜5mほどです。
高所で作業をする業者向けに、8mまで伸ばせる伸縮はしごもあります。
伸縮はしごは畳むと長さが1mほどになり、持ち運びがしやすいという利点があります。
しかし、伸縮はしごは扱い方が難しいという欠点もあります。
慣れない方が使うと、はしごの伸縮時に指を挟んで怪我をしてしまうことがあります。
また、伸縮ばしごはたわみやすく安定にしくいため、テイガク屋根修理では一般の方が伸縮はしごを利用されることはおすすめしていません。
購入やレンタルが難しい場合は「屋根修理業者」へ相談しましょう
屋根の高さに応じて必要なはしごの長さと、はしごを購入・レンタルできる店舗やWEBサイトをご紹介いたしました。
結局、購入やレンタルができたとしても、持ち運びや受け取りがネックとなります。
また、素人の方は屋根にのぼって作業すること自体、危険がともなう行為です。
高所での作業が体力的・精神的に少しでも不安がある方は、たとえ時間がかかったとしても屋根修理業者に任せることをおすすめします。