太陽光パネルの取り付け後、鳩が巣を作って繁殖し、生活に支障をきたすようになったといったお悩みをよく聞きます。
様々な鳥の中でも鳩は帰巣本能、繁殖力が高いため、一度住み着くと駆除することが難しくなります。
そのため被害に遭う前の予防や、早めの対策が重要になります。
この記事では、鳩被害の内容やその対策方法、また当社が実際に行った鳩よけ対策について実例をもとに詳しく解説していきます。
目 次
閉じるなぜ鳩は太陽光パネルに住み着くのか?
その理由は鳩の習性と太陽光パネルの構造にあります。
鳩はカラスや猫といった天敵から身を守るため、高い場所や狭く囲まれた場所を住居とします。
太陽光パネルはその条件にぴったり当てはまり、鳩が好んで住み着く場所となっています。
その他にもベランダの室外機の裏、天井裏なども鳩が住み着きやすい場所となります。
鳩により引き起こされるトラブルの事例
太陽光パネルに鳩が住み着くことによってフン害やパネルの故障、騒音など様々な被害が見られます。
フン害

屋根やベランダ、車へ落とされたフンは感染症やアレルギーなどの健康被害も発生させます。
また太陽光パネルがフンで汚れると発電効率が低下するといった被害も起こります。
太陽光パネルの故障・トラブル

鳩が配線ケーブルをかじったり、羽や巣がからまることで火災や故障に繋がります。
騒音

早朝や深夜の鳴き声、飛び立つ時の羽ばたく音などが騒音となりストレスに繋がります。
太陽光パネルの鳩よけ対策6選:特徴とメリット・デメリット
鳩よけ対策には様々な方法があります。
ここでは代表的な鳩よけ対策のご紹介と、それぞれのメリット・デメリットを比較していきます。
注意点
鳥獣保護管理法について
鳩は鳥獣保護管理法により保護されており、許可なく殺傷することは法律で禁止されています。
鳩への対策は危害を加えない方法で「追い払う」「侵入を防ぐ」ことを目的としましょう。
1 樹脂製の防鳥ネット
ポリエチレン、ナイロンなどのネットで、対象エリアを物理的に覆う方法です。
ネットの素材や太さによって耐久性が異なります。
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軽量で樹脂製のため複雑な形状に合わせて使用することができます。
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黒やグレー、透明などネットの色を選ぶことができます。
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素材によりますが、紫外線や経年劣化で破損する可能性があります。
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カラスなど力の強い鳥には破られる可能性があります。
2 ステンレスの防鳥ネット
ステンレスワイヤーを使用した防鳥ネットです。
樹脂製のネットよりも強度が増すので、耐久性が期待できます。
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錆びにくく、紫外線や雨風などによる劣化が少ないです。
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ステンレス素材なのでカラスなどの力の強い鳥の対策にも効果的です。
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樹脂製の防鳥ネットに比べて価格が高い傾向があります。
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硬いため、カットしたり曲げたりなど複雑な形状への変形は難しいです。
3 防鳥ワイヤー
屋根やベランダの手すりなどに支柱を設置して水平にワイヤーを張り、鳩が止まるのを防ぎます。
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ネットに比べて見た目がシンプルなので、景観を損ないにくいです。
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ワイヤーは耐久性が高いので、一度設置すれば長い効果が期待できます。
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鳩が止まるのを防止する効果はありますが、鳩を駆除する効果はありません。
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被害が小さい初期段階までしか効果を発揮しません。
4 防鳥剣山
鳩が止まる場所に剣山を設置し、物理的に止まらないようにします。
鳩は不安定な場所を嫌う修正があるので、製品によっては針を完全に固定していないものもあります。
また針の長さも鳩の足が床に着かない工夫をしている商品があります。
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ステンレス製のものが多く耐久性が高いため、長期間の効果が期待できます。
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比較的安価に手に入ります。
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剣山に慣れている鳩だと針を避けて歩くことがあるため、防鳥の効果が期待できません。
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剣山の隙間にゴミがたまることがあり、定期的な掃除が必要になります。
5 忌避剤
主にスプレー、固形、ジェルの3つのタイプの忌避剤があります。
スプレータイプの効果は3〜4時間、固形タイプは半径1.5m四方に約1ヶ月程度効果が持続します。
最も効果の高いジェルタイプの忌避剤だと効果が1年〜1年半ほど持続します。
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大掛かりな施工が必要ないので、手軽に始めることができます。
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塗布する場所も選びません。
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鳩が住み着いており、巣が作られているほど被害が大きい場合は忌避剤では対応することができません。
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量が少ないと十分な効果が期待できません。
定期的な塗り直しも必要になります。
6 電気ショック
電気ショックは鳩が飛まりがちな場所に電極を設置して、触れた時に電気ショックを流す方法です。
鳥獣保護管理法で鳩を傷つけることが禁止されていますが、鳩対策の電気ショックは微弱な電流で鳩に不快感を与える程度なので、鳥獣保護管理法に抵触する可能性は低いと考えられています。
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他の対策方法に比べ被害レベルが大きいので、鳩が住み着いている状況でも高い効果が期待できます。
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一度電気ショックを経験した鳩はそのエリア一帯を危険地域とみなすので、電極を設置した場所だけでなくエリア全体の鳩対策にも繋がります。
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手すりなど人の手に触れる場所には適しません。
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配線の異常がないか、年1回程度の点検が必要です。
太陽光パネルの鳩よけ対策方法まとめ:あなたに最適な方法は?

ここまで様々な鳩よけ対策をご紹介しました。
多数の対策の中でもテイガクが最もおすすめするのは「防鳥ネット」です。
防鳥ネットは鳩の侵入を物理的に防ぐため、他の対策と比べて非常に高い効果が期待できます。
また、太陽光パネルの縁など、広い範囲をまとめて対策するのに適しています。
防鳥ネットの素材は樹脂製と金属製の2種類あるので、どちらを選ぶかは予算や効果持続期間を考慮して決めるのが良いでしょう。

鳩は執念深く、学習能力が高いため、ひとつの対策だけでは十分な効果が得られない可能性もあります。
その場合には複数の方法を組み合わせることをおすすめします。
そうすることで、より確実で長期的な効果が期待できます。
テイガクで鳩よけ対策を行った現場をご紹介
実際にテイガクが太陽光パネルの鳩よけ対策を行った現場をご紹介します。
チャンネル登録者数 1万人
テイガク公式 Youtube はこちらYoutube撮影者 テイガク 代表 前川祐介
上記の動画の建物はテイガクが1年前に屋根を工事した現場になります。
鳩よけ対策として、当初は剣山を用いて対策を行いました。

しかしそれだけでは効果が低かったようです。
そこで次にスワロー工業株式会社のグリッドガード(樹脂製のネット)を取り付けました。

このグリッドガードを太陽光パネルに這わせるようにして貼り付けます。
硬い素材なので、これを貼り付けることで鳩が入れなくなる仕組みになります。
その結果鳩は一時的に住み着くことはなくなりました。
しかし、鳩はネットを抑える圧力が弱いところを探して、そこから頭でネットを持ち上げて太陽光パネルの中に入り込んでいました。
そのため再度現場の確認とネットの調整を行いました。
テイガクでは太陽光パネル脱着の工事だけではなく、以上のような鳩よけの取り付けも併せて行うことができる工事会社です。
工事完了後にも必要に応じてアフターサービスを行っています。
太陽光パネルの鳩よけ対策ならテイガクへ
ここまで鳩被害の深刻さ、その対策方法、そして実際の施工現場について解説してきました。
太陽光パネルのような高所での作業は専門の知識・経験がない方が行うと非常に危険です。
また、被害状況に適していない対策では効果が期待できないばかりか、場合によっては太陽光パネル自体を傷つけてしまう可能性もあります。
テイガクでは屋根工事、太陽光パネルの施工はもちろんのこと、今回ご紹介したような鳩よけ対策のアフターフォローにも力を入れております。
鳩よけ対策でお困りの方はぜひテイガクに一度ご相談ください。