外壁の幕板とは？幕板のメンテナンス板金巻きと塗装

外壁に横長に取り付けられた幕板。
外観の色分けやアクセントなど、デザイン的な要素で使われる幕板は、実は劣化が進行しやすい部位です。
今回は、幕板のメンテナンス方法について、テイガクで施工した現場の様子と一緒に解説をします。

幕板（まくいた）とは、外壁の上と下を分ける継ぎ目に取り付けられる建材です。
幕板は、外壁材の継ぎ目の目地（めじ）を隠したり、外壁の色分けやのアクセントにするなど、主に美観を目的とした役割をもっています。

たとえば、1階と2階で異なるデザインや素材の外壁材を用いると、突き付け合わせになって、違和感を覚える外観になってしまいます。
その上、外壁材の継ぎ目から、雨水が外壁内部に入り込む恐れもあります。
幕板を取り付けることでデザインの違和感や雨仕舞の解消を図ることができます。
外壁に後付け取り付ける幕板のような建築部材は、意匠性を良くする一方、雨風や太陽光の影響を受けやすく、メンテナンス頻度が高い部材でもあります。

幕板は、外壁の中で劣化が進行しやすい部材です。
幕板は外壁の上に取り付ける部材のため、幕板部分は外壁面よりも飛び出した状態になります。
そのため、幕板の上部には雨水が多くあたり、劣化が進行しやすくなります。
幕板の塗膜や周りのシーリングが劣化すると、幕板の割れやひびが発生したり、雨漏りを引き起こす原因にもなります。

幕板は外観で目立つ部位なので、劣化の状態も目につきやすいです。
幕板の劣化は進行が早いので、美観維持も含めて定期的にメンテナンスをおこないましょう。
メンテンナンス方法には塗装と板金巻きがあります。

価格も比較的安く仕上げられるのが塗装です。
幕板の劣化が進行していない幕板であれば、塗装で問題ないでしょう。
木製や鉄製の幕板の場合、汚れを削り落とすケレン作業をおこない、塗装で仕上げていきます。

幕板周りは雨水が入らないように、シーリング処理をおこないます。
塗装とシーリング処理で、劣化の進行を抑えることはできますが、幕板自体の経年劣化を抑えられるわけではありません。
今後も定期的なメンテナンスが必要です。

幕板の塗装工事価格は、1メートルあたり900円（税抜き）前後です。
ただし、上部にシーリングの打設が必要なため、シーリングの費用も加えると、2,000円（税抜き）前後します。

もう１つのリフォーム方法は、幕板の板金巻きです。
幕板の劣化が進行している場合や、築後30年が経過した建物には特におすすめしたい工事方法です。
板金巻きは、劣化した幕板の上にガルバリウム鋼板やエスジーエル鋼板などの金属を被せて仕上げるカバー工法です。
お客様宅の幕板サイズに合わせて、幕板板金を折り曲げ加工をして取り付けます。
板金巻きで仕上げることによって、塗装よりも建物が豪華で見栄えが良くなり、劣化の進行も抑えることができます。

幕板の工事価格は、長さにもよりますが、1メートルあたり4,000円（税抜き）前後です。
費用対効果や工事後の美しさを考えると、塗装よりも板金巻きの方がおすすめです。

リフォーム用の幕板板金も市販されています。
規格が合えば、既製品の取り付けが可能です。
施工が簡単でコストも抑制できます。

今回の施工した建物は、建物の場所によって幕板の劣化状況が異なっていました。
建物の南側・西側は日差しが強いため、幕板の劣化がかなり進行していました。

お客様の予算も考慮し、劣化が進行していた南側・西側の幕板は板金巻き、東側と北側は塗装で仕上げました。
今回のように、場所によっては板金巻きで仕上げることも可能です。
ただし、板金巻きの方がやっぱりかっこいいですね。

テイガクは外壁のリフォームも得意としています。
建築板金専門のため、塗装に頼る工事ではなく適切な板金巻きの工事を、お客様にご提案ができる会社です。
もちろん、塗装の職人も在籍していますので、板金・塗装どちらの工事もご検討いただけます。
幕板の劣化でメンテナンスをご検討されている方、外壁塗装を検討されている方は、ぜひテイガクにご相談ください。
現地調査・お見積もりもりまで無料で承ります。