外壁の幕板とは?幕板のメンテナンス板金巻きと塗装

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外壁に横長に取り付けられた幕板。
外観の色分けやアクセントなど、デザイン的な要素で使われる幕板は、実は劣化が進行しやすい部位です。
今回は、幕板のメンテナンス方法について、テイガクで施工した現場の様子と一緒に解説をします。

幕板とは?

外壁の中間に取り付ける化粧板

幕板(まくいた)とは、外壁の上と下を分ける継ぎ目に取り付けられる建材です。
幕板は、外壁材の継ぎ目の目地(めじ)を隠したり、外壁の色分けやのアクセントにするなど、主に美観を目的とした役割をもっています。

赤色の幕板がアクセントの外観
赤色の幕板がアクセントの外観

デザインや素材が異なる外壁と外壁のすき間を隠すために取り付け

たとえば、1階と2階で異なるデザインや素材の外壁材を用いると、突き付け合わせになって、違和感を覚える外観になってしまいます。
その上、外壁材の継ぎ目から、雨水が外壁内部に入り込む恐れもあります。
幕板を取り付けることでデザインの違和感雨仕舞の解消を図ることができます。
外壁に後付け取り付ける幕板のような建築部材は、意匠性を良くする一方、雨風太陽光の影響を受けやすく、メンテナンス頻度が高い部材でもあります。

1階と2階で異なるデザインの外壁に使用した幕板
1階と2階で異なるデザインの外壁を用いる時に取り付ける機会が多い
意匠性を目的とした幕板
色彩の意匠性を目的として幕板を取り付けることも

外壁の幕板についてのテイガク動画

幕板とは?30年経過したら板金巻きを検討
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幕板とは?30年経過したら板金巻きを検討

幕板は劣化が進行しやすい

幕板は、外壁の中で劣化が進行しやすい部材です。
幕板は外壁の上に取り付ける部材のため、幕板部分は外壁面よりも飛び出した状態になります。
そのため、幕板の上部には雨水が多くあたり、劣化が進行しやすくなります。
幕板の塗膜や周りのシーリングが劣化すると、幕板の割れやひびが発生したり、雨漏りを引き起こす原因にもなります。

劣化が進行した幕板
幕板の上部は雨水が当たりやすい

幕板のメンテナンス塗装と板金巻き

幕板は外観で目立つ部位なので、劣化の状態も目につきやすいです。
幕板の劣化は進行が早いので、美観維持も含めて定期的にメンテナンスをおこないましょう。
メンテンナンス方法には塗装板金巻きがあります。

幕板のリフォーム①「塗装」

価格も比較的安く仕上げられるのが塗装です。
幕板の劣化が進行していない幕板であれば、塗装で問題ないでしょう。
木製や鉄製の幕板の場合、汚れを削り落とすケレン作業をおこない、塗装で仕上げていきます。

幕板の塗装

幕板周りは雨水が入らないように、シーリング処理をおこないます。
塗装とシーリング処理で、劣化の進行を抑えることはできますが、幕板自体の経年劣化を抑えられるわけではありません。
今後も定期的なメンテナンスが必要です。

幕板のシーリング

アイコン テイガクのシーリング剤について

テイガクでは2024年10月より、工事に使用するシーリング材に、耐候性・速乾性に優れた「SRシール H100」を採用いたします。(SRシール H100の詳細はこちら
ご希望のシーリング材がございましたら変更は可能ですので、担当の施工管理士にご相談ください。

幕板の塗装の相場価格

幕板の塗装工事価格は、1メートルあたり900円(税抜き)前後です。
ただし、上部にシーリングの打設が必要なため、シーリングの費用も加えると、2,000円(税抜き)前後します。

幕板のリフォーム②「板金巻き」

もう1つのリフォーム方法は、幕板の板金巻きです。
幕板の劣化が進行している場合や、築後30年が経過した建物には特におすすめしたい工事方法です。
板金巻きは、劣化した幕板の上にガルバリウム鋼板やエスジーエル鋼板などの金属を被せて仕上げるカバー工法です。
お客様宅の幕板サイズに合わせて、幕板板金を折り曲げ加工をして取り付けます。
板金巻きで仕上げることによって、塗装よりも建物が豪華で見栄えが良くなり、劣化の進行も抑えることができます。

エスジーエル鋼板の幕板
エスジーエル鋼板の幕板

幕板の塗装の相場価格

幕板の工事価格は、長さにもよりますが、1メートルあたり4,000円(税抜き)前後です。
費用対効果や工事後の美しさを考えると、塗装よりも板金巻きの方がおすすめです。

サイズが合えば利用できる既製品も

リフォーム用の幕板板金も市販されています。
規格が合えば、既製品の取り付けが可能です。
施工が簡単でコストも抑制できます。

テイガクで幕板の板金巻きと塗装をした現場

今回の施工した建物は、建物の場所によって幕板の劣化状況が異なっていました。
建物の南側・西側は日差しが強いため、幕板の劣化がかなり進行していました。

施工前の劣化が進行した幕板
施工前の劣化が進行した幕板

お客様の予算も考慮し、劣化が進行していた南側・西側の幕板は板金巻き東側と北側は塗装で仕上げました。
今回のように、場所によっては板金巻きで仕上げることも可能です。
ただし、板金巻きの方がやっぱりかっこいいですね。

塗装で仕上げた幕板
板金巻きで仕上げた幕板

幕板の板金巻き・塗装はテイガクにご相談ください

板金巻きをするテイガクの職人
板金巻きは建築板金工事会社が得意とする工事

テイガクは外壁のリフォームも得意としています。
建築板金専門のため、塗装に頼る工事ではなく適切な板金巻きの工事を、お客様にご提案ができる会社です。
もちろん、塗装の職人も在籍していますので、板金・塗装どちらの工事もご検討いただけます。
幕板の劣化でメンテナンスをご検討されている方、外壁塗装を検討されている方は、ぜひテイガクにご相談ください。
現地調査・お見積もりもりまで無料で承ります。

この記事を書いた人
著者 前川 祐介
前川 祐介 代表取締役社長
テイガク サイト制作責任者
宅地建物取引士
建築物石綿含有建材調査者
著者経歴

大阪府堺市生まれ。千葉県立船橋東高校→法政大学→サノフィ(旧アベンティスファーマ)株式会社を経て、父親が経営する板金工事会社である昭和ルーフリモ株式会社へ入社。
中央工学校夜間建築学科卒業。年間100棟以上の屋根と外壁工事に携わった経験を活かし、テイガク記事の執筆とユーチューブ動画撮影をおこなっています。趣味は日本史学。

運営会社

昭和ルーフリモ株式会社は2001年設立の板金工事会社です。
これまでの金属屋根と金属サイディング工事件数の合計は20,000棟を超えます。
板金工事は足場を組み立てるため、外壁塗装の工事事業にも注力しています。

国土交通大臣許可(般-25)第22950号
許可を受けた建設業:板金工事業/屋根工事業/塗装工事業 他

代表前川が本音で解説「板金工事会社とは?」

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