千葉県船橋市のセキスイかわらＵ葺き替え工事

船橋市にお住まいのお客様から、瓦屋根の改修工事に関するご相談をいただきました。
大屋根の経年劣化と、下屋根のセキスイかわらUの損傷が目立ちはじめたのが工事決断のきっかけです。
既存の屋根は建築後４５年が経過した瓦屋根です。
下屋根の屋根材は建築当時は瓦棒でした。
約２０年前にセキスイかわらUで重ね葺きによるリフォームを実施しています。

２階の屋根を大屋根と呼びます。
１階の屋根は下屋根と呼びます。
今回の船橋市の現場のように、大屋根と下屋根が違う素材で施工されている住宅は少なくありません。
ただし、屋根の寿命はそれぞれ違います。
もちろん、工事費用や工事期間を考慮した場合、１回で同時リフォームすることが望まれます。
工事のタイミングを図るためにも、適した屋根のメンテナンススケジュール管理が求められます。

下屋根はセキスイかわらUです。
テイガクの施工事例でも度々、登場している屋根瓦です。
発売から４０年を経過していた人気の屋根材でしたが、現在では販売されていません。
理由はアスベスト規制による品質改良の結果です。
アスベストを使用せず再販売した屋根がぜい弱であったため、不具合報告が相次ぐことになりました。

船橋市の屋根葺き替え工事開始です。
まずはじめに仮設足場を設置し、既存の瓦を撤去します。
リフト付きのはしごで数回に分けて瓦を屋根から地上に降ろします。

大屋根の日本瓦を剥がしている様子です。
１枚１枚丁寧に剥がします。

下屋根のセキスイかわらU撤去後の様子です。
建築当時の下屋根は瓦棒葺きでした。
現場調査時に重ね葺きされていることは確認済みで、２重に張られた屋根材の撤去費用をお見積り書に反映させていただいています。
しかし、既存の屋根が重ね葺きであったことを見逃してしまう業者さんがいます。
その場合、着工後に追加費用を請求されることがあります。
工事内容の確認ミスや見逃しによる追加請求を行う会社は仲介業者であることが多いです。
仲介業者であるため屋根工事に関して素人であることや、企業努力による利益調整ができないからです。
テイガクは一度提出したお見積りの変更や追加請求を、会社の運営方針上、絶対に行いません。
ご安心ください。

既存屋根撤去後の野地板（下地板）です。
画像で確認できる黒いものは下葺き材（ルーフィングシート）です。
最終的に雨漏りを防いでくれるのが下葺き材です。
しかし、下葺き材が大きく破れているため、機能は全く果たされておりません。
下葺き材の状況からも、現在が屋根のリフォームに適したタイミングであると言えます。

既存の野地板（下地）の上に新しい野地板を張ります。
長い間、屋根の重さに既存の野地板は耐えてきたので、歪みや反りなどが生じています。
新しい野地板を重ねて張り、下地面をフラットにします。
使用する野地板は厚さ１２ミリの構造用合板です。

下葺き材を張ります。
テイガクで使用する標準下葺き材は改質アスファルトルーフィングシートです。
下葺き材の中では耐久性が高いシートです。
谷部などの雨漏りが生じやすい部位はシートを２重、３重することにより防水性能を高めることができます。

下葺き材張り完成です。

この時点で行う最初の作業は屋根本体の割り振り作業です。
お客様の屋根の形に適合させるため、屋根材を張る位置を計算し、墨出しします。

使用屋根材はガルバリウム鋼板屋根です。
軒先から張り始めます。
画像は職人が雪止めを取り付けている様子です。
雪止めの取り付けは任意ですが、金属製の屋根は滑りやすいため落雪の事故が発生しやすい屋根です。
できる限り雪止めは取り付けいただくようお願いしています。

谷樋板金まわりの屋根本体工事です。
谷樋は屋根と屋根の取り合い部位で、雨水を集めて排水させる機能があります。
水が集中する部位であるため雨漏りが最も生じやすい部位です。
板金や防水資材を用いて適切な雨仕舞対策を講じます。
谷樋部の板金処理加工費もテイガクでは完全定額制で価格明記しています。

下屋根は立平葺きで屋根を施工しました。
立平葺きは屋根材で最も費用が安く、手軽に施工ができます。
屋根素材はガルバリウム鋼板製で丈夫なため、近年人気が高まっている屋根です。