大阪府堺市で築40年の倉庫を所有されているお客さまから、倉庫の屋根と外壁のリフォームについてご相談をいただきました。
現場の倉庫屋根には、もともと波型スレートが使用されていました。波型スレートはセメントを主成分とし、文字通り波をうったような形をした屋根材です。2004年以前の製品にはアスベストが含まれております。
やはり築40年ということもあり、この波型スレート屋根全体に経年による劣化が見られました。波型スレート屋根の劣化を放置していると、雨漏りや建材の劣化につながる可能性があります。
しかしそれだけではなく、経年劣化が進んだスレ―ト屋根は、台風など強風の起こった際に飛散しやすいです。その際、もし下を歩く人に怪我でもさせてしまえば大変です。
このような劣化の状態であり、さらにアスベスト含有の波型スレート屋根は葺き替えの際の撤去費用が高額になりがちで、高圧洗浄がかけられず塗装の効果も限定的になってしまうという事情があります。そのため、今回は「屋根カバー工法」による工事をおこなう運びとなりました。
古いアスベスト含有波型スレート屋根を新規の折板屋根でカバーすることで、屋根の機能や耐久性を回復させます。
また、倉庫の外壁はトタンが剥がれボロボロの状態となっていました。
倉庫はその倉庫を所有する会社の顔ともいえる部分です。ボロボロであれば印象が良くありませんし、もちろんボロボロに劣化した部分から雨水が侵入し、建材を傷める可能性もあります。
そのため、今回は屋根カバー工法工事に加え、「外壁カバー工法」による外壁の改修もおこないました。
こちらも屋根と同じく、古い外壁を金属製の外壁サイディングでカバーすることにより、外壁の耐久性や外観の美しさを取り戻します。
ぜひ「屋根と外壁のカバー工法」により、美しく生まれ変わった倉庫の様子をご覧ください。
大阪府堺市|倉庫の屋根と外壁をカバー工法で改修
BEFORE
倉庫のはじめの状態
大阪府堺市のお客さまから、倉庫のメンテナンスについてご相談をいただきました。
ご相談をいただいた時点で弊社担当者が現場調査に向かい、無料でお見積りをいたします。
写真は現場調査時のものです。
築40年の倉庫の外壁はトタンが剥がれ、ボロボロの状態となっていました。
倉庫の外壁は、その倉庫を所有している会社の顔ともいえる部分です。そのため、ボロボロの状態はあまりよくありません。また、外壁の劣化部分から雨漏りがする場合もありますし、それによりさらなる建材の劣化につながるおそれもあります。
倉庫屋根のはじめの様子
倉庫屋根は波板スレートでできていました。
波板スレートはセメントを主成分とし、その名の通り、波打ったような形が特徴の屋根材です。
2004年以前の製造品にはアスベストが含まれているため、今回の築40年の倉庫屋根にもまず間違いなくアスベストが含まれています。
写真のように、このスレート屋根全体に経年劣化が見られました。屋根の劣化を放置していると、雨漏りや建材の劣化を引き起こします。
また経年劣化が進んだスレ―ト屋根は、強風の際に飛散しやすいです。そうなれば、飛散したスレートが下を歩く人に怪我をさせてしまう、といった事故にもつながりかねません。
以上のような状態であったため、外壁リフォームと屋根リフォームをあわせておこなうこととなりました。
ただし、アスベスト含有屋根のリフォーム方法として、もし葺き替えを選択すると、専門の業者に解体・撤去を依頼することになり、非常に高額となります。また、もし塗装によるメンテナンスを選択すると、アスベスト含有のため高圧洗浄をかけることができず、効果が限定的となってしまいます。
以上のような事情があるため、アスベスト含有波型スレート屋根のメンテナンスは「屋根カバー工法」でおこなうことがほとんどです。
今回の現場でも「屋根カバー工法」により、古い屋根を新しい屋根でカバーすることでメンテナンスをおこなう運びとなりました。
足場設置①
無料お見積りの結果、お客様との契約まで進みましたら工事開始です。
写真は安全のために足場を設置したときの様子です。
営業中の倉庫であったため、足場設置の際、営業に支障がないような工夫をしました。
カバー工法をおこなう際は既存屋根がある状態で施工しますので、通常通り営業をおこなうことが可能です。
足場設置②
また、アスベスト含有屋根からアスベストが飛散することのないよう、足場を養生シートで囲います。
折板屋根でカバー
足場を組んだのち、既存屋根を折板屋根でカバーしていきます。
折板屋根は鋼板を波型に成形した金属屋根材です。
波型に折り返した構造であるため、強度と排水性に優れています。
膨張して音鳴りがすることがありますが、営業中の工場や倉庫ではあまり気にならないですので、大きなデメリットとはならないことがほとんどです。
また、折板屋根のすき間部分には「面戸」と呼ばれる部材を取り付けて雨水の侵入を防ぎます。
折板屋根で屋根カバー工法を行う改修方法と改修費用のポイント
雨どい取り付け
雨どいも倉庫用の大型雨どいに交換しました。
このように屋根まわりのメンテナンスもおこないます。
棟板金取り付け
最後に屋根の中心を通る棟の部分に「棟板金」を取り付けます。
棟は屋根材同士が取り合う(接続する)部分なので、このように棟板金を取り付けることで雨漏りを防止します。
また、写真の真ん中に写っているのは天井裏にこもった熱を排出する「ルーフファン」です。
ルーフファンまわりは屋根との接続部が多く、棟と同様雨漏りしやすいです。そのため、写真のように板金を新しく取り付け、雨仕舞(雨漏り防止処理)しました。
外壁カバー工法工事開始
屋根カバー工法と同時に、外壁もカバー工法によりメンテナンスいたします。
屋根と同時に外壁のメンテナンスをおこなえば、別々にメンテナンスするよりも工費・工期を抑えられます。
「外壁カバー工法」では、トタンが剥がれボロボロになった外壁に、新規の金属サイディングを取り付け、外壁の機能を取り戻します。
透湿ルーフィング張り付け
まず、外壁に「透湿ルーフィング」を張り付けていきます。
透湿ルーフィングはその名の通り、湿気を外に逃がす機能の加わった防水シートです。
この透湿ルーフィングをはじめに張り付けることで、壁内の湿気が外に排出され、結露が生じにくくなり、建材を長持ちさせることができます。
また、もちろん防水の役割を持つため、万が一金属サイディング内に雨水が入りこんだ場合でも、雨漏りを防ぐことができます。
ルーフィングシートについて詳しくはこちら
胴縁取り付け
透湿ルーフィングを張り終えたら、その上から「胴縁」と呼ばれる建材を取り付けていきます。
この胴縁が旧外壁と新規外壁の間に取り付けられることで通気層ができ、湿気がうまく外に排出されます。
完成のサイディングが縦張りである場合には「横胴縁」を、完成のサイディングが横張りである場合には「縦胴縁」を取り付けます。
今回は完成のサイディングが縦張りであるため、横に胴縁を取り付けています。
このあと胴縁の上から金属サイディングを取り付けて完成です。
AFTER
大阪府堺市でおこなった、倉庫の屋根と外壁をカバー工法で改修したリフォーム工事が完成です!
最後にアイジー工業の「スパンサイディング」という金属サイディングを取り付けて、外壁カバー工法工事・屋根カバー工法工事が完成です!
スパンサイディングは耐久性の高いSGL鋼板からできており、表面には遮熱性フッ素塗膜が塗布されているため、美しい状態が長持ちします。塗膜の変褪色10年保証、赤さび穴あき15年保証などもついているため安心です。
色はおしゃれに2トーンで張り分けました。施主さまの好みに応じて、さまざまな色の組み合わせをお選びいただくことができます。
また、縦張りサイディングのシンプルでかっこうのいいデザインは、工場や倉庫の外壁にぴったりです。
外壁カバー工法・屋根カバー工法をおこなうと、外壁・屋根の機能が回復するだけでなく、このようにデザインも美しく一新されます。
工場・倉庫の屋根・外壁のことでお悩みのことがございましたら、ぜひテイガクにご相談ください。
現場調査からお見積りまでは無料でおこなっております。
おすすめの金属サイディングについて詳しくはこちら
堺市と周辺地域のその他工事例
堺市の屋根・外壁リフォームはテイガクにお任せください!
堺市でおこなった屋根・外壁をカバー工法で改修したリフォーム施工例をご紹介いたしました。
テイガクは大阪府堺市、兵庫県伊丹市に工事拠点を構える、板金工事会社です。
金属屋根や金属サイディングといった板金加工を必要とする屋根・外壁のリフォームを得意としています。
お客さまと直接契約をおこない、弊社が直接工事をおこないます。
お客さまとの間に紹介会社や仲介会社を挟まないため、定額制で工事をご提供しております。
ぜひ、堺市で屋根・外壁のリフォームをご検討されている方は、テイガクへご相談ください。
現場調査からお見積りまでは、すべて無料で承っております。