神戸市長田区のお客さまから、雨漏りに関するご相談をいただきました。 現場の屋根はアスベスト入りカラーベストで、築年数45年のお宅です。 アスベストと聞くとそこに注目してしまいがちですが、雨漏りの原因は屋根の勾配不足にありました。 2004年以前のカラーベスト屋根であれば、ほぼ確実に屋根材にアスベストが含まれています。 このアスベストが含有されている建材は健康被害が報告されはじめ、2004年に製品の出荷が禁止となりました。 しかし建材としてはアスベストは優秀であったうえ、カラーベストに含まれているアスベストの飛散危険度はそれほど高くありません。 もちろん健康被害を防ぐために撤去したほうがよいのは確かですが、不具合の原因を正しく理解しておくことは重要なことです。 今回は屋根の全体的な劣化具合が大きかったこと、勾配不足の屋根に金属屋根が適していることから、屋根へ葺き替え工事をおこなう運びとなりました。
兵庫県神戸市長田区でおこなったカラーベスト屋根の葺き替えリフォーム
BEFORE
現場調査 屋根の状態を確認
神戸市長田区のお客さまから雨漏りについてご相談をいただきました。
お客さまと弊社のスタッフが日程調整をおこない、現場調査をいたしました。
写真は現場調査時の屋根の様子です。
アスベスト入りのカラーベスト屋根は全体に色あせ、色むらなどの劣化が見られました。
また、勾配がかなりゆるいのも特徴です。
屋根の勾配は住宅により異なりますが、もしこのように緩めであれば屋根に雨水や雪がとどまりやすくなり、建材の劣化や屋内への雨水侵入のリスクが高まります。
今回は屋根材の劣化に加え、アスベスト含有の屋根ということもあり、より雨水を流しやすい金属屋根へ葺き替えるメンテナンス工事をおこなう運びとなりました。
工事開始 古い屋根を撤去
ご契約をいただいたあと、工事を開始いたします。
まずは既存の古い屋根材をすべて撤去していきます。
写真はカラーベストを撤去したのち、屋根を支える下地材である「野地板(のじいた)」が露出したところです。
雨水が屋根材から侵入、もしくは結露していたのか、広い範囲に野地板の腐食が見られました。
このままでは後ほど上に載る防水シートや屋根材をしっかり支えられない恐れがありますので、新規の野地板に張り替えて強度を高めていきます。
野路板を張り替える
野地板張り替えをしていきます。
写真に写っているのは、張替え後の新しい野路板です。
テイガクでは野地板に「構造用合板」と呼ばれるものを使用しております。
6、9、12mmのものがありますが、弊社で使用しているのは12mmの最も厚いものです。
この厚い野地板が防水シートや新規屋根材をしっかり支え、下地材としての役割を果たします。
ルーフィングシートを張り付け
張り替えた野地板の上からルーフィングシートを張り付けていきます。
ルーフィングシートは防水シートの役割をもつ建材です。
下葺き材(したぶきざい)ともよばれます。
このルーフィングのうえに屋根材を載せますが、屋根材の防水能力は完璧ではありません。
ほとんどの雨水は屋根材が防ぎますが、四方八方から強く吹きつける雨にさらされると、どうしても中に雨水が侵入してきます。
ルーフィングシートはその侵入してきたわずかな雨水が屋内に入るのを防ぎ、建材や家屋を守る働きをします。
今回はルーフィングシートに田島ルーフィングの「ニューライナールーフィング」を使用しました。
改質アスファルトという素材でできており、防水性、耐久性に優れた、非常に質の高いルーフィングシートです。
耐用年数は30年程度あり、費用対効果の高い製品です。
新しい金属屋根を張り付け
ルーフィングシートを張り付けたら、その上から金属屋根材の「スーパーガルテクト」を張り付けていきます。
スーパーガルテクトはガルバリウム鋼板をさらに改良したSGL鋼板(エスジーエル鋼板)という金属からできています。
この建材により、高い耐久性と耐熱性を誇り、雨漏りに非常に強い屋根が出来上がります。
耐久性もさることながら、見た目もおしゃれで今風に仕上がるので、家屋のデザインにこだわりをおもちのお客さまにもおすすめです。
雨仕舞処理の施工
屋根の形状は家屋によって異なります。
さまざまな形状の中でとくに気を付けなければならないのは異なる建材同士がつながる部分です。
このつながりの部分を「取り合い」といいます。
取り合い部は建材同士のつながりのすきまから雨漏りがしやすい部分でもありますので、「雨仕舞」という雨漏り防止処理を施す必要があります。
写真は外壁と屋根の取り合い部です。
こちらには雨押さえ水切り板金と呼ばれる板金を現場で職人さんが加工します。
そのため職人さんによって非常に差の出る部分です。
その点、板金工事会社であるテイガクには板金加工のノウハウの蓄積があり、施工に慣れた優秀な職人さんも多数在籍しています。
そのため写真のように細かい取り合いの部分までしっかり施工し、耐久性の高い屋根を作り上げることができます。
棟部分の仕上げ
屋根の中心を通る棟の部分も屋根材と屋根材が取り合う部分ですので、ほかの取り合い部と同様にしっかり雨仕舞処理をおこないます。
棟の下地として棟下地を取り付け、そのうえから棟板金(むねばんきん)を設置します。
棟板金は台風などの強風で飛ばされたり、変形したりすることが多い板金です。
しっかりと棟下地に固定して、不具合が生じにくい棟板金に仕上げます。
AFTER
神戸市長田区のお客さま宅屋根 リフォーム完成です!
神戸市長田区にておこなった、アスベスト入りカラーベスト葺き替え工事が完成しました。
屋根の勾配不足により雨漏りに悩まされていましたが、金属屋根へ葺き替えたことで雨漏りしない耐久性の高い屋根へと生まれ変わりました。
外観の美しさも伴い、お客さまには非常にご満足いただけたようでした。
神戸市周辺で屋根の雨漏りにお困りの方は、お気軽にテイガクへご相談ください。
現場調査からお見積りまでは無料でおこなっております。
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神戸市の屋根・外壁のリフォームはテイガクにお任せください!
テキストテキスト兵庫県神戸市でおこなったカラーベスト屋根の葺き替えリフォームをご紹介いたしました。
アスベスト入りのカラーベスト(コロニアル)屋根は、アスベストを含まないものよりも耐久性は高いです。
しかし、将来的には屋根をカバー工法もしくは葺き替えでリフォームしなければいけないタイミングがいずれ訪れます。
そのとき、屋根の下地である野路板が傷んでいる状態だと葺き替えリフォームしか選択肢がありません。
野路板が痛む前に、お早めに屋根リフォームのご計画を立てて、カバー工法で費用対効果の高いリフォームをおこなうことも選択肢の1つです。
もちろん、葺き替えをして、屋根の状態を一度リセットすることも、屋根の寿命を延ばすという観点では充分に選択肢になります。
兵庫県神戸市で、屋根・外壁のリフォームをご検討されている方は、
ぜひお気軽にテイガクへお問い合わせください。
現地調査から、お見積りまではすべて無料で承っております。