池田市 - 屋根リフォームと雨漏り修理

池田市にお住まいのお客様から屋根の葺き替え工事依頼を頂戴しました。
既存の屋根は陶器瓦です。

現場の陶器瓦はスパニッシュ瓦と呼ばれる瓦です。
スペイン産の瓦だからこのような名前が付いた訳ではありません。
「S字型」であることから名付けられた瓦です。ややこしい名前ですね！
尚、瓦の形で改修方法が変わることはありません。

正式にお客様と工事契約請負書を交わし、工事を開始します。
まずはじめに行うのが既存スパニッシュ瓦の撤去です。
一枚、一枚丁寧に剥がしていきます。
画像は既存屋根瓦を撤去したものです。
水平に並んだ木の棒は桟木と呼ばれる瓦を引っ掛けて固定する部材です。
桟木も取り外す必要があります。

新しい野地板を張ります。
しかし、直接、既存野地板の上に新しい野地板を張ることはできません。（直張りと言います。）
屋根はフラットな面に葺くことが条件になります。
長年、スパニッシュ瓦の重さに耐えた野地板は歪みやたわみが生じています。
フラットに新しい野地板を張るための下地を取り付ける必要があります。（下地調整と言います。）
スパニッシュ瓦に限らず、重い陶器瓦の葺き替え工事には必ず必要な作業です。

野地板を屋根全面に張ります。

野地板張りの次の工程は下葺き材張りです。
下葺き材はルーフィングシートと呼ばれ、防水シートとしての役割があります。
通常、テイガクでは「改質アスファルトルーフィングシート」を使用しますが、今回の現場ではよりグレードが高い「高分子系ルーフィングシート」を使用しました。
ケイミュー株式会社から販売している「ノアガード２」です。
下葺き材は種類がたくさんあります。
下葺き材は雨水を塞ぐ最後の砦でとなる重要な建材ですが隠れた部位で用いられるため、軽視されがちです。
これから屋根のリフォーム工事をご検討の方は下葺き材にもこだわるようにしてください。
ルーフィングシートについて詳しくはこちら

仕上げの屋根本体を張ります。
今回の使用した屋根材はアイジー工業のスーパーガルテクトです。
去年、新しく品質改良がなされました。
耐久性が向上しています。
商品価格は高くなりましたが、弊社では旧来価格を据え置きしています。
メンテナンス性と耐久性に優れた屋根材です。
陶器瓦の葺き替え工事では最もスタンダードな屋根材です。
ガルバリウム鋼板屋根について詳しくはこちら

最後に棟板金を取り付けて、屋根の工事は完成となります。

屋根工事の他、附帯工事のご注文もいただきました。
まず、庇の板金工事です。
庇の板金もガルバリウム鋼板を用います。
足場を組み立ているので、近い将来必要になる外装工事であれば屋根工事と合わせて工事を行うとお得です。

雨どいも交換しました。
雨どいも種類がたくさんありますが、テイガクでは軒樋（水平の樋）は角タイプ、竪樋（垂直の樋）丸タイプをおすすめしています。

物置の波板も新しいものに交換しました。
波板に使用される製品もグレードや色がたくさんあります。
波板もお客様のご予算やお好みに合わせて工事対応させていただきます。