坂戸市 - 屋根リフォームと雨漏り修理

埼玉県坂戸市でパミールに関するお問い合わせをいただきました。
建築後、約１２年が経過している屋根です。
お施主様は同じ埼玉県内の屋根リフォーム会社をお探しで、インターネットでテイガクのホームページを見つけたとのことです。

屋根の商品名は「パミール」と呼ばれる製品です。
アスベストが屋根で用いられることがなくなった時期に販売されたニチハの屋根です。
「パミール」は不具合報告が比較的多い屋根で、「パミール」の販売以降、ニチハでは化粧スレート屋根自体の販売を取りやめています。
アスベストほどの粘り強さ（耐久性）が足りなかったことが原因と考えられます。
パミールの端部分には、画像のような塗膜剥離が良く発生します。

欠けたパミールがありました。
欠けもノンアスベスト屋根材によくある不具合です。
欠けた屋根が原因による事故のリスクもあります。
屋根の劣化が進行している場合は、できる限り早期に対処をすることが求められます。
アスベストは人体に健康被害を与える物質ですが、建材としてはとても優秀な物質でした。
アスベスト入りの屋根材は３０年以上経過しても、耐久性が維持されていることが多いです。

パミールのリフォームは、カバー工法をおすすめします。
パミールの上に軽量金属屋根を被せるのが一般的です。
塗装では屋根の耐久性向上が望めません。
カバー工法は主に２つの方法があります。
「直接下葺き材張りカバー工法」と「野地板増し張りカバー工法」です。
今回の現場では屋根の劣化具合が進行していたため、「野地板増し張りカバー工法」で工事をすすめました。
パミールの上に野地板（構造用合板）を張り、その上に軽量金属屋根を葺く工事方法です。
激しく屋根が劣化している場合は、カバー工法自体が実施できません。
屋根の葺き替え工事は高額工事になるため、できるだけ早い段階でカバー工法によるリフォーム工事を検討してください。

下葺き材張り（アスファルトルーフィング）が完成しました。
今回使用した下葺き材は「改質アスファルトルーフィング」です。
耐久性の高い下葺き材です。
アスファルトルーフィングについて詳しはこちら

屋根本体の工事を開始します。
今回の現場ではアイジー工業の「スーパーガルテクト」を使用しました。
軒先やケラバ周りに板金を取り付けます。
スーパーガルテクトについて詳しくはこちら

雪止めを取り付けます。
埼玉県内にお住まいになるお施主様には事故防止のため、雪止めの取り付けをお願いしています。
金属屋根は化粧スレート屋根より滑りやすい素材です。

今回の現場は機械式換気棟システムが導入されていました。
「エアクリーンⅡ」です。
小屋裏にたまった暖かい空気を機械で換気棟から排出させます。
もちろん機械式換気棟の設置や交換もテイガクは得意としています。
既存の機械を利用して金属屋根の棟から排出できるよう、適切に対処します。

換気棟を設置しました。
続いて下屋根の工事に移ります。

下屋根も大屋根と同じく雪止めを取り付けます。

下屋根と外壁の壁際には「雨押え板金」と呼ばれる雨仕舞板金を取り付けます。
壁際から雨が漏れることがあるので十分な雨仕舞処理を講じる必要があります。
テイガクでは「雨押え板金」の工事費用も定額制で承っています。
雨押え板金の修理費用はこちら