天窓の雨漏り修理・交換で気をつけること

全記事 一覧 | 2016.10.17

目次

1.天窓からの雨漏り 注目したい3つのポイント
2.天窓のメリット・デメリット
3.雨漏りが発生しやすい天窓と最新の天窓
4.日本ベルックス
5.天窓の寿命とメンテナンス
6.まとめ

天窓のリフォーム
天窓(トップライト)はよく雨漏りが生じる部位です。
定額屋根修理でも、これまで天窓から起因する雨漏り修理をたくさん行ってきました。
天窓の雨漏りに関して注目して欲しいポイントや、最新の天窓情報などをご案内いたします。
この記事は2016年10月に加筆いたしました。

1.天窓からの雨漏り 注目したい3つのポイント

1-1.シリコンの増し打ちで雨漏りが直るケースが多い

天窓の雨漏りにはいくつかのの原因があげられますが、全体の約半数程度がコーキングの穴によるものです。
具体的には、室外側の天窓の窓枠で使用されているゴム製パッキン部分の穴や剥がれです。
この場合、コーキングを増し打ちすることで雨漏りが直ります。
コーキング補修で改善がない場合には、雨仕舞板金や屋根瓦の不具合により雨漏りが発生している可能性が高いです。
その時は屋根専門の工事会社にご相談ください。

天窓からの雨漏り

1-2.結露と雨漏りを見極める

天窓は結露が発生しやすい部位です。
よく、結露による水濡れを雨漏りと勘違いされるお客様がいます。
結露による水濡れは雨漏りと同様の悪影響を及ぼしますが、結露対策を講じることで対処できることがあります。

1-3.天窓だけを交換することは難しい

経年劣化による雨漏りが明らかな場合は、天窓自体を交換する必要があります。
ただし、天窓だけを取り外して新しいものに交換することは基本的にはできません。
既存の屋根との取り合い部があるためです。
天窓周囲の屋根瓦を剥がして交換することも可能ですが、足場工事を伴うこともあり大がかりな工事になります。
言い換えれば、天窓は屋根の一部であるということです。
天窓交換工事の見積書を見て、予算オーバーであり工事を控えるお客様は実際に多くいます。
そのため天窓は屋根の寿命に合わせて、屋根と同時のリフォームを検討することが最も高い費用対効果が得られます。

2.天窓のメリット・デメリット

2-1.天窓のメリット

天窓のメリットを取り上げます。

2-1-1.省エネ

天窓は日中の採光を取り込むため、照明器具の使用頻度が減ります
通風が得られる天窓は、湿度の高い日で2から3度、湿度の低い日で5から6度、室温が外気温より低くなります。
そのため、エアコンの稼働時間を抑えることができます

2-1-2.風の道が生まれる

また、通風量は壁面窓に比べ、2倍~4倍に向上します。
風が吹き抜け、熱がこもらない心地よい室内環境を作ります。

2-1-3.光が奥まで届く

建築基準法によると、居室には床面積の1/7以上の採光を確保する必要があります。
天窓は壁面窓に比べ3倍の採光で計算できます。
結果、敷地形状や回りの建物との関係上、フレキシブルな設計ができます。

2-1-4.空を感じて過ごす贅沢感

天窓は開放感をもたらします。
光の演出ができ、夜空を眺めることができるなど贅沢感を味わえます。

2-1-5.プライバシー・セキュリティの確保

天窓があることで、近隣居住者の視線や生活音を気にすることがなくなります。
また、天窓は壁面窓とは異なり、覗き込むことも、侵入することもできないためセキュリティ面でも有効です。

2-2.天窓のデメリット

天窓のデメリットを取り上げます。
昔のものに比べ、天窓のクオリティは飛躍的に向上してます。
下記で取り上げる項目も、最新の天窓であればリスクやウィークポイントも改善されています。

2-2-1.雨漏り

屋根は本来、雨を防ぐためのものです。
その屋根に穴を開けるということは無謀なことです。
昔の造作された天窓とは異なり、現在ではメーカーによる既製品が流通しているため雨漏りの頻度は減りました。
しかし、それでも天窓の雨漏りは屋根の部位や構造別でみても、雨漏り頻度が高い部位です。

2-2-2.雨音

台風や豪雨の時、雨がガラスに当たり大きな雨音がします。
特に寝室などに取り付ける際は注意が必要です。

2-2-3.結露

結露の水滴は雨漏りと同じ悪影響を室内に及ぼします。
結露による水濡れで室内側の木製窓枠が腐朽し、窓の開閉が困難になるなどの不具合が生じます。
壁面内部の結露は更に注意を要します。
壁の内部まで水が浸透すると柱や梁などの構造材も腐朽させます。
カビが発生し、断熱材の劣化を招くこともあります。
結露の予防には換気扇や2重窓、樹脂窓、シートなどを利用すると効果的です。
また、天窓は高所にあるため窓や窓枠をふき取ることが困難ですが、継続的な掃除やメンテナンスを行うことで、劣化の進行を遅らせることができます。

天窓のデメリットとメリット

3.雨漏りが発生しやすい天窓と最新の天窓

3-1.雨漏りが発生しやすい天窓の特徴

雨漏りが発生しやすい天窓があります。
ずばり、造り付けの天窓です。
今より35年程前の天窓は大工さんが材料を取り揃えて造作することがスタンダードでした。
「天窓=大工工事」の時代です。
大工さんは天窓の造作を専門に行っているわけではありませんし、造る数も限られています。
水の流れを読んだり、雨漏り対策に対する技術も豊富ではありません。
当然、既製品に比べると耐久性能で劣ります。

天窓の需要が高まり、25年程前からメーカーによる既製品が流通するようになりました。
これにより、造作の天窓に比べて、既製品の雨漏りに関する相談件数は大きく減少しました。
それでも、天窓は屋根に穴を開けて採光をとるので、雨仕舞の点では問題が発生しやすい部位であることには変わりありません。

3-2.天窓を製造しているメーカーが激減

天窓はサッシメーカーが規格し、販売していましたが、現在ではほとんどの会社が製造を撤退しています。

撤退した天窓メーカー
松下電工 ・ トステム ・ 新日経 ・ 三協立山 ・ YKKAP ・ 不二サッシ ・ 三和シャッター ・ 文化シャッタ ・ 旭硝子 ・ 明治アルミー ・ ロトー・ ブラース ・ エストフェラー ・マーヴィン ・ 他

現在は天窓メーカーはリクシルとベルックスの2社だけです。
グローバル企業「ベルックス」社の参入などがあり、業界内の競争が高まったことが原因です。

3-3.最新の天窓

結果的に天窓メーカー数は激減しましたが、天窓の品質やアフターメンテナンスなどのサービスは向上しています。

昔の天窓と今の天窓の違い
トリプル防水構造で雨漏リスクの改善
定期点検サービス
透明性の高い強化ガラス
遮熱性・遮音性・UVカットの向上
高い防汚機能
北欧調の枠など豊富なデザイン
雨をセンサーが感知し自動閉扉(電動)
ブラインドを閉めていても通期可能
無線リモコン操作
配線のいらないソーラータイプ

最新情報や詳細はリクシル日本ベルックスホームページをご覧ください。

 

4.日本ベルックス

日本ベルックスは設立35年の天窓のみに特化した企業です。
ベルックスはデンマークから誕生した会社です。
販売国は37カ国に及び、年間売り上げ高3,500億円を超える世界シェアナンバー1のグローバル企業です。
300以上の天窓に関する特許を取得しています。
技術力だけではなく、メンテナンスサービス(10年・20年点検)や保証(業界最長25年)、販売価格においても他社に勝っており、日本における市場シェアも伸ばしています。

 

5.天窓の寿命とメンテナンス

5-1.天窓の寿命

天窓の寿命は建築後25年が目安です。
25年を過ぎると経年劣化により、不具合や破損、雨漏りなどが生じやすくなります。

その他、室内側にある窓枠の腐食具合により、寿命を判断できます。

サッシによる天窓寿命の判断基準
1辺が5.5cm、または30cm2以上の水染み、変色が2か所以上みられる
窓枠による天窓寿命の判断基準
1辺が5.5cm、または30cm2以上の水染み、変色が3か所以上みられる

天窓は日本に100万窓以上のストックがあると言われすが、既製品の場合、製造を撤退しているメーカーが多いため、部品の供給や修理の相談窓口がないことが大きな問題になっています。

天窓の寿命とメンテナンス時期

5-2.天窓のリフォーム方法と修理費用

天窓のメンテナンスは次の二通りの方法があります。

一つ目は「天窓の交換」です。
他のメーカー製品であっても現在販売している他社の天窓へ交換することは可能です。
ただし、造り付けの天窓の場合は一回り小さいサイズへの交換になります。
既製品のサイズが限られているためです。

二つ目は、「下葺き材及び雨仕舞板金の交換」です。
天窓からの雨漏りが窓枠コーキングの穴から発生していない場合は「下葺き材」もしくは「雨仕舞板金」の劣化による浸水を疑います。
この場合、新しく下葺き材や板金を取り換えることで多くの雨漏りは改善します。
ミニマムに天窓を修理する方法です。
お客様のご予算がない場合や、既存が造り付けの天窓でサイズ変更に抵抗感のあるお客様向けの修理方法です。

定額屋根修理では安心の定額料金で天窓の修理をご提供しております。
定額屋根修理 屋根リフォーム価格表
(注)屋根リフォームと同時に施工した時の工事価格です。

定額屋根修理による天窓の修理費用
1窓 15,000円(税抜)

天窓交換 天窓修理

5-3.天窓のメンテナンス時期

天窓のメンテナンス時期は、屋根リフォーム(葺き替え・塗装)のタイミングがおすすめです。
屋根本体工事や足場工事と合わせて天窓の修理・交換が行えます。
また、屋根工事と同時に交換を行うタイミングを逃すと次の天窓のメンテナンスはおよそ30年以上先になります。
30年間の間に雨漏りなどの問題が発生する可能性は大きいです。
天窓は屋根の一部とした認識に基づき、メンテナンススケジュールをお考え下さい。

5-4.天窓を塞ぐ

将来のリスクやメンテナンスを考慮して、天窓を塞ぐことも可能です。
コロニアル屋根を軽量金属屋根(ガルバリウム鋼板)で重ね葺きする屋根カバー工法の場合、天窓は比較的容易に塞ぐことができます。

天窓撤去

5-5.天窓のリフォーム工事は板金工事業者へ

昔の天窓は大工さんの手によって造作されていました。
しかし、現在では天窓は規格品に取って代わり、取り付け工事もマニュアル化されています。
一方、屋根のリフォームは金属瓦が主流となり、屋根と取り合う部分は雨仕舞板金を必要とします。
つまり、屋根のリフォームと同時に行う天窓工事は板金工事会社に依頼してください。
金属瓦屋根を中心に工事を行う板金工事会社であれば、水の流れを把握し適切な雨漏りの対処が行えます。
大工さんに頼ることなく一元管理も可能です。
天窓修理や交換工事の実績と技術力のある信頼できる施工会社を見つけてください。
定額屋根修理ではこれまでたくさんの天窓の修理、交換工事を行ってきました。
天窓の雨漏りでお悩みのご相談を随時承っております。

天窓のリフォームはテイガクヤネ修理へ

6.まとめ

・天窓の雨漏りは室外側窓枠にあるコーキングの剥がれなどの劣化によることが多いです。

・窓枠の水濡れは天窓の不良ではなく、結露による可能性があります。

・大工さんによる造り付けの天窓は雨漏り発生リスクが極めて高いです。

・天窓の寿命は建築後25年が目安です。

・最新の天窓は20年以上昔に比べ、各段に性能が向上しています。

・屋根のリフォームと合わせて天窓の交換工事を検討してください。

・天窓を塞ぐことも可能です。

・金属屋根工事と天窓工事を同時に行う場合は、施工実績のある屋根専門工事会社にご依頼ください。

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