屋根の保証期間について-ハウスメーカーの保証のカラクリ-

全記事 一覧 | 2017.06.19

屋根材の保証期間について

目次

1.法律による屋根の保証について
2.メーカーによる屋根の保証について(各商品の保証期間)
3.工事業者による屋根の保証について
4.ハウスメーカー保証による顧客の囲い込み

販売後に不具合が頻繁に発生し、販売中止に至った屋根が実際に存在します。
そのような問題に直面した場合、保証があれば屋根の修繕を無償で受けることができます。
しかし、屋根材には保証期間のない商品もあります。

保証期間は屋根の耐久性を比較するための基準にもなり得ます。
これから新築予定の方や、リフォームを検討している方は是非確認してください。

1.法律による屋根の保証について

新築住宅は引き渡しから10年間は屋根の欠陥補償が受けられることになっています。(品確法)
最近では法律の解釈が変わり、明らかな設計もしくは工事の過失がある場合には、引き渡しから20年の訴求期間が認められるようになっています。

また、工事会社が倒産した場合に消費者を保護してくれる法律もあります。(瑕疵担保履行法)
この法律は新築に限らずリフォームにも適用され、工事物件ごとに保険金を支払います。
リフォーム工事瑕疵保険について詳しくはこちら

保険金は数万円から数十万円かかり、実質的には工事代金に保険金は含まれます。
ただし、保険の加入は義務ではありません。

そのため、少額のリフォームでは瑕疵担保履行保険に加入して工事を行うケースは稀です。
残念ながら法的にリフォームを保証する制度はありません。

なお、定額屋根修理は株式会社あんしん保証のあんしんリフォーム工事瑕疵保険登録事業者です。
瑕疵工事保険を利用した工事も承っております。
法律による工事保証

2.メーカー保証について(各商品の保証期間)

多くの屋根材メーカーは自社製品に保証期間を設けています。
50年の長期保証を設けている屋根材がある一方、保証自体がない屋根材もあります。
また、同じ素材の屋根材でも使用している塗料により保証期間が異なる場合があります。

2-1.コロニアル(カラーベスト/化粧スレート)の保証期間

リフォーム工事による保証がコロニアルにはありません。
新築物件のみメーカー保証が適応されます。
老朽化が進行した建築物にはメーカー保証が適応できない見解をメーカーは持っています。

商品名 製品保証 色あせ保証 その他事項
コロニアルクワッド 10年 2年  リフォーム工事は対象外
コロニアルグラッサ 10年 10年  リフォーム工事は対象外

 

2-2.日本瓦

日本瓦はメーカー保証がありません。(弊社調べ)
日本瓦は色あせがなく、耐久性能がとても高い屋根材である一方、部分的な飛散やズレ、割れなどが発生しやすいことが理由であると考えられます。

2-3.成型ガルバリウム鋼板

成型ガルバリウム鋼板は屋根の形にあらかじめ加工して製造された軽量金属屋根のことです。
成型ガルバリウム鋼板について詳しくはこちら
2016年に従来の「ガルバリウム鋼板」にマグネシウムを添加した「超高耐久成型ガルバリウム鋼板屋根」がアイジー工業(商品名:スーパーガルテクト)から販売されました。
従来の「ガルテクト」より保証期間が延長し、海岸沿いの使用範囲の制限も緩和されました。
今年(2017年)に入り、競合他社も同じく超高耐久ガルバリウム鋼板屋根を販売開始しています。

商品 メーカー 色あせ保証 塗膜保証 穴あき保証 その他事項
スーパーガルテクト アイジー工業 なし 15年 25年 超高耐久ガルバ
スーパーガルテクト
フッ素
アイジー工業 20年 20年 25年 超高耐久ガルバ
横暖ルーフα ニチハ なし 15年 25年 超高耐久ガルバ
横暖ルーフαプレミアム ニチハ 20年 20年 25年 超高耐久ガルバ
スマートメタル
(リフォーム時)
ケイミュー なし 15年 25年 超高耐久ガルバ

 

2-4.自然石粒付きジンカリウム鋼板/ガルバリウム鋼板

自然石粒付きジンカリウム鋼板とは金属屋根の表面に自然石を付着して仕上げた屋根のことです。
自然石粒付きジンカリウム鋼板について詳しくはこちら
石は釉薬(お茶碗と同じ方法)で色付けされています。
色あせがほとんどない屋根と言われているため、色あせの保証期間はありません。
石粒と耐久性の高い金属屋根で構成されている屋根であるため、保証期間が他の屋根材よりも長期間です。
なお、保証は石粒付きで仕上げられた部分のみ保証期間が適用になります。
したがって屋根全体の長期保証を受ける場合は、役物(板金)の部位も同質素材(同じ石粒付き金属素材)にする必要があります。

商品 メーカー 製品保証 穴あき保証 その他事項
エコグラーニ ディートレーディング 30年 30年 天然石粒付き仕上げ
Tルーフ リクシル 10年 30年 天然石粒付き仕上げ
スカイメタルルーフ 伊藤忠建材 30年 50年 天然石粒付き仕上げ
31年目から保障負担率が低減

 

2-5.瓦棒/立平

瓦棒や立平は多くの場合、工事業者が自ら加工して屋根を葺きます。
加工されていない部位は鋼板メーカー保証があります。(材料保証)
加工部位には保証が適応されません。
瓦棒葺きについて詳しくはこちら
立平葺きについて詳しくはこちら
昔の瓦棒屋根はトタンが主流でしたが、現在は耐久性に優れたガルバリウム鋼板を使用します。

商品 メーカー 材料保証 塗膜保証
和み-FIT JFE鋼板 10年 なし
極み-MAX JFE鋼板 15年 15年

2-6.アスファルトシングル

アスファルトシングルはアスファルト素材のシートに表面仕上げをした屋根のことです。
ゴムのようなシート状になっているため、施工性に優れています。
他の屋根材に比べて保証期間が短い屋根材です。
アスファルトシングルについて詳しくはこちら

商品 メーカー 防水保証 その他事項
ロフティ 田島ルーフィング 10年
アルマ ニチハ なし

 

2-7.ルーガ(ROOGA)

日本瓦の葺き替えの際によくルーガは使用されます。
ただし、日本瓦の住宅は相当な年数が過ぎていることが多く、リフォームによる製品保証がルーガにはありません。
老朽化が進行した建築物にはメーカー保証が適応できない見解をメーカーは持っています。
ルーガ屋根について詳しくはこちら

商品 メーカー 製品保証 その他事項
ルーガ ケイミュー 10年 リフォーム工事は対象外

長期保証の屋根材 石粒付き金属屋根

3.工事保証について

工事保証は低品質や手抜き工事からお施主様を保護してくれる工事品質の保証です。
保証基準や責任期間やは工事会社が独自に設定しています。
したがって、長期保証を設けている会社もあれば、保証自体がない会社もあります。
また、書面によらず口頭で説明するだけの会社も多いのが実情です。
屋根の欠陥は大きな問題に発展することが多いため、工事会社の保証は確認するようにしましょう。

なお、定額屋根修理では工事後10年間の保証期間を設けています。(2017年㋅19日現在)
屋根工事会社の保証

4.ハウスメーカー保証による顧客の囲い込み

ハウスメーカーで建設した住宅の屋根リフォームに関するご相談をよくいただきます。
特に「ハウスメーカーの保証」でお悩みのお施主様が多いです。
「他社でリフォームを行うとハウスメーカーの保証が切れる」このようなセールストークをハウスメーカーの営業担当者はよく用います。
ハウスメーカー独自の工事保証を設け、安心感を誘いかけることで顧客の囲い込みをハウスメーカーは狙っています。

競争原理が働かないため、ハウスメーカーのリフォーム工事は一般的にとても高額です。
定額屋根修理ではハウスメーカーと相見積になることがよくありますが、弊社の金額がハウスメーカーの金額を上回ったことは、これまで一度もありません。

アフターメンテナンスは長期的な点検費用や囲い込みよる高額リフォーム費用を吸い上げるシステムとしての側面があります。

また、ハウスメーカーを通したリフォームでも、実際に工事を行うのは別法人の下請け工事会社であることがほとんどです。
インターネットの利用が進み、お施主様が自ら分離発注先を探すことがスタンダードになっています。
金属屋根業者や塗装業者、クロス貼替業者、水回りのリフォーム業者、フローリング業者などの専門工事会社に直接工事を依頼する時代です。
間にハウスメーカーがあることで、緊急時に迅速な対応を行ってもらえないことも考えられます。

現在、手厚い工事保証を設けている専門工事会社はたくさん存在します。
ハウスメーカーの保証に捉われずに、分離発注によるリフォームも選択肢として前向きに検討してください。

 

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