【野地板とは】屋根下地合板の種類と張替え費用について

全記事 一覧 | 2017.05.03

目次

1.野地板(のじいた)とは
2.野地板の重ね張りと張り替えについて
3.野地板の耐用年数とメンテナンス
4.屋根下地の耐用年数を上げる方法
5.最後に

屋根本体を保持させるための屋根下地を野地板(のじいた)と言います。
野地板は屋根本体と同様、経年劣化し、雨水が屋根の内部に入り込んだ場合は腐食する恐れがあります。
腐食した野地板の張り替え費用は高額であるため、野地板の劣化状況に注意が必要です。
今回は野地板について詳しく解説します。

野地板の耐用年数と寿命について

1.野地板(のじいた)とは

野地板とは屋根の木下地のことです。
野地板は屋根本体を保持させるための重要な建材であり、特徴やグレードも様々な製品が販売されています。
一方、屋根のリフォーム工事の見積書の項目には「野地板工事」とのみ記載されていることが多いです。
屋根の下地は見えない部位であるため、構造用合板ではないベニヤ板やコンパネを使用されていても確認ができない問題もあります。
工事が始まる前に野地板の品質(材質と厚み)は確認するようにしましょう。

野地板(のじいた)とは

1-1.構造用合板(構造用パネル)とは

構造用合板は戸建て住宅で最も使用されている野地板であり、商品ごとにサイズや厚みが異なり、等級も設けられています。
定額屋根修理が屋根の下地材として使用する構造用合板は910 mm×1820 mmで、厚み12mm、シックハウス症候群のホルムアルデヒドの放散量が最も少ないF☆☆☆☆の製品を主に用います。
厚みのあるものほど構造用合板の強度が高まりますが、屋根荷重への負担を考えると12mmがベストです。

構造用合板と見た目が似ている下地材に、「コンパネ(コンクリートパネル)」があります。
構造用合板とコンパネは基準となるサイズや品質、用途が全く異なりますが、見た目が似ていることと言いやすさから構造用合板のことをコンパネと混同して言い表す人が多いです。

構造用合板(構造用パネル)とは

1-2.バラ板とは

バラ板は幅が約90mmから120mmの屋根の下地材のことです。
「小幅板」「荒野地」とも呼ばれています。
その他、主にスライスされた杉材が用いられているため、「杉板」とも呼ばれています。
約40年近く昔の戸建て住宅の屋根の下地はバラ板が主流でした。
バラ板は隙間を設けて施工します。
幅が狭く通気(隙間)が確保されたバラ板は湿気による影響が受けにくく乾燥しやすいため、腐食の防止が最大限に活かされていました。
しかし、下葺き材の防水機能が進歩したことで、現在では屋根にバラ板を使用するケースはほぼありません。

屋根の下地材は構造用合板による施工が中心になっています。
構造用合板は施工が容易で、耐震補強としても利用できるメリットがあります。

ただし、バラ板は耐久性が高く、天井勾配建材(野地板を天井の仕上げ)として使用できるため、完全に無くなった訳ではありません。

バラ板とは

1-3.耐火野地板とは

耐火野地板は文字通り火に強い野地板です。
建築基準法で定められている準防火地域もしくは防火地域では耐火野地板の使用が義務付けられています。
耐火野地板は複数の種類があり、中でも「木毛セメント板」と「木片セメント板」が良く使用されています。
ニチハの「センチュリー耐火野地板」が有名です。
メーカーの製品ごとに原料や製造方法が異なり、耐火性能だけではなく断熱性能や吸音性能、加工性能などに優れた製品もあります。

耐火野地板とは

2.野地板の重ね張りと張り替えについて

リフォーム工事の際、野地板が劣化している場合は新しい野地板に張り替える必要があります。
しかし、撤去する手間や処分する費用も発生するため、野地板の張り替え工事は高額です。
そのため、下地として機能しないほど既存の野地板が激しく劣化している場合を除き、既存の野地板の上に新しい野地板を重ね張りすることが一般的には多いです。
野地板が激しく劣化する前に、屋根のリフォーム工事の実施を検討することをお勧めします。

野地板の増し張りと張り替えについて

2-1.野地板の重ね張りと張り替え費用

定額屋根修理では野地板の重ね張りと張り替え費用を定額制で価格を公表しています。
公表している価格以下の料金で野地板の重ね張りや張り替え工事を承ります。
詳しい屋根葺き替え工事費用についてはこちら

工事内容 工事価格
野地板の重ね張り 2,200円/㎡
野地板の張り替え 3,400円/㎡
屋根通気層工法(断熱層工法) 4,800円/㎡

野地板の重ね張り

2-2.トタン屋根の野地板の劣化は早い

使用されている屋根の種類によって、野地板の劣化速度が変ります。
例えばトタン瓦棒屋根で使用されている野地板(特に構造用合板)は他の屋根材より劣化速度が早いです。
瓦棒屋根は断熱材や空気層を設けず施工されることが多く、他の屋根材より湿気や熱の影響が受けやすいからです。
そのため、トタン瓦棒屋根のリフォーム工事を行う際、野地板の張り替え工事を要するケースが比較的多いです。
極めて稀な例ですが、腐食がかなり進行している野地板の屋根で、強風時に屋根が捲れあがった現場のリフォームを弊社は経験しています。

長い年月使用されてきた和瓦屋根では既存屋根の荷重による影響で野地板が歪んでいます。
そのため和瓦屋根の葺き替えリフォームでは野地板の重ね張りが必要です。
歪みが激しい場合は、新しく重ねる野地板が平坦になるよう調整する必要もあります。

このように屋根材の種類や施工方法により、野地板の耐久性能が大きく変わります。
屋根本体の耐用年数が30年、40年と長期期間であっても、野地板の耐用年数が屋根本体の耐用年数を下回ることもあります。
屋根は屋根本体だけではなく、野地板を含めた計画的なメンテナンスが求められます。

トタン屋根 野地板

3.野地板の耐用年数とメンテナンス

定額屋根修理の経験では構造用合板の野地板の耐用年数はおよそ30年です。
バラ板の野地板の耐用年数はおよそ40年です。
いずれも目安です。
雨漏りをしている場合は急速に野地板の耐久性能が低下します。

実際に野地板の診断を行う場合、天井裏から覗いて劣化状況を確認します。
ただし、天井裏に断熱材がある場合や、点検口がない場合は残念ながら確認することができません。
トタン瓦棒屋根やコロニアルは、屋根の上に乗って踏みつけることで野地板の傷み具合を確認することもできます。
屋根の上に乗って野地板の状態確認することはとても危険ですので、プロの屋根工事会社に野地板のメンテナンス依頼をしてください。
野地板に雨染みがある場合は、野地板の重ね張りもしくは張り替えなどの対処が必要です。

天井裏 野地板野地板 腐食

4.屋根下地の耐用年数を上げる方法

4-1.インシュレーションボードを使用する

インシュレーションボードは野地板と組み合わせて使用する下地材です。
野地板の耐久性や断熱性などを向上させてくれます。
大建工業から販売されている吸音性に優れた「ビルボード」や調質性に優れた「エコヘルボード」が有名です。
また、アスファルトを用いて耐水性を向上させたシージングボードと呼ばれる製品もあります。
インシュレーションボードもシージングボードも費用対効果が高い製品です。
工事費用に余裕があるお施主様はご利用を検討してください。

4-2.通気層を確保する

野地板を2層構造にして通気層を確保することで、断熱効果と調湿効果を高めることができます。(屋根通気層工法)
遮熱シートを敷き、軒先に換気口、棟には棟換気を取り付けるとさらに効果があります。

野地板の通気層を確保する

5.最後に

・野地板(のじいた)は屋根本体を保持させる屋根の下地材ですが、品質や特徴の異なる様々な製品が販売されています。

・工事会社が作成した見積書内の野地板のサイズや品質を確認してください。

・屋根の種類や工法により、野地板の耐用年数が異なります。
特に断熱材や通気層が設けられていないトタン瓦棒屋根は湿気や熱による影響が受けやすく、リフォーム時に野地板の重ね張りだけではなく張り替えを要する現場が多いです。

・野地板と合わせて遮音性や野地板の耐久性向上させるインシュレーションボードを用いることをお勧めします。

・野地板の張り替えは高額です。
既存の野地板がある程度良好な内に屋根リフォーム工事の検討をしてください。

 

野地板の耐久性や断熱性の向上に関心のあるお施主様は定額屋根修理にお問い合わせ下さい。
定額屋根修理は屋根通気層工法を含め、お施主様のご希望に合わせた工事のご提案をいたします。

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