【DIY】外れた棟板金を応急処置で修理する方法

全記事 一覧 | 2016.05.06

棟板金はコロニアルや瓦棒、ガルバリウム鋼板屋根などに使用される汎用性の高い屋根部材です。
棟包み板金とも呼ばれます。
一方、棟は風や雨などの自然災害による影響を最も受けやすい部位です。
棟板金の飛散は定額屋根修理でも多いご相談です。

居住者は屋根には上がることを控えて、業者に修繕を任せることが原則です。
しかし、強風や豪雨による被害拡大を抑えるため、一時的に応急処置を要するケースがあります。
そのため、居住者が自分自身でが屋根に上り、DIYで修繕を行うケースが少なくありません。

この記事では、専門家の立場から具体的な棟板金の応急処置、対処方法について取り上げます。
もちろん、全ての家屋に当てはまるケーススタディではないので、参考程度にしてください。
また、応急処置だけでは屋根の品質維持に関わる根本的な解決には至りません。

なるべく早い段階で、本格的な棟板金の交換工事をおすすめいたします。

この記事が、台風や竜巻などの被害にあわれた方のお役にたてれば幸いです。

棟の修理 応急処置前

1.当たり前ですが、屋根の修理をDIYで行うのは危険です

棟板金が台風や強風、突風などの影響で飛ばされた場合、雨水は屋根内部に入り込み、雨漏りを生じさせます。
被害拡大を抑ええるため、居住者自身がDIYで屋根を修繕することは少なくありません。
屋根工事の経済的負担は大きく、DIYで対処したいのが本音です。

ただし、自分自身でDIYによる屋根修繕を行うことは危険を伴います。

弊社のような屋根専門工事会社(直接施工の会社)に、見積もり作成と合わせて応急処置を無料で行ってもらうことが最善策です。
建物安全性確保の名目で、外れかかった棟板金を消防士が屋根から取り外してくれた事例もあります。
(ただし、消防士の本来の業務ではないため取り繕ってもらえる保障はありません。)
必要に迫られている場合の除いては、DIYによる修繕はおすすめできません。

【重要】
慣れていない人が屋根の上で作業することは賢明ではありません。
建設中の事故で最も多いのが転落で、命の危険性に関わります。

熊本地震 屋根修理で転落、少なくとも17人けが TBS news

屋根に覆われたブルーシート。実はいま、地震の片付けや修理で屋根に上り、転落する事故が相次いでいて、これまでに少なくとも17人が頭や胸を打つなどのけがをしたといいます。
2016年4月26日

もちろん、DIYによる修繕を要するケースもあります。
この場合、どのような対処が屋根に必要であるか、予め知っておくと役立ちます。
私たちも、すぐには材料や職人の手配することができないため、本格的な工事に取り掛かる前に応急処置をいたします。
使用するものはホームセンターで販売されているものです。
実例を元に、定額屋根修理が行う棟板金の応急処置を二つ、ご紹介します。

突風で飛んだ棟板金

2.【実例1】棟板金の応急処置-既存棟が再利用できる場合

既存瓦棒屋根の棟板金が再利用した実例です。

暴風雨により棟板金が飛散しました。
天候が回復した日に、消防署がとなり近所の人から通報を受け、お客様は自宅の棟板金が飛散したことを知らされます。
このように、棟板金の飛散による第一発見者はとなり近所の人であることが多いです。
灯台下暗しで、居住者自身では気が付かず、突風に煽られた棟が道端や隣家の庭に飛び入り、近所の人が発見するといったパターンです。

その後、弊社が棟板金修繕の見積もり作成のご依頼をお客様からいただきました。
現場調査でお客様宅に訪問し、あわせて屋根の応急処置をさせていただきました。
尚、弊社では見積もり作成にあわせた屋根の応急処置は無料(サービス)でさせていただいています。

幸い、外れた棟板金の状態は良好でした。
経年劣化による錆びの進行や落下による目立った破損などがなかったため、飛散した既存の棟板金を取り付けました。

2-1.使用したもの

・インパクト/ビス
・スーパーポリクロステープ(共同技研化学株式会社)
※インパクトがない場合はテープだけでしっかりと棟板金を仮固定します。

インパクト テープ

2-2.棟板金が外れた屋根

下記画像のように、下地がむき出しの状態はいずれ雨漏りを生じさせます。
被害の拡大を抑えるため、外れた棟板金を仮固定します。

インパクトを用いて、ビスで棟板金を固定します。
棟板金元の位置から少しずらして、既存の穴を再利用します。
外れた棟板金 DIY
矢印

2-3.スーパーポリクロステープで固定

スーパーポリクロステープで棟板金を固定します。
スーパーポリクロステープがホームセンターで販売されていない場合、高機密で高防水、粘着性のあるテープをご利用ください。
棟をテープで固定 DIY
矢印

2-4.棟板金の仮固定 完了

棟板金の応急処置完了です。
弊社の応急処置、見積もり作成はサービス(無料)です。
もし、お客様が火災保険に加入している場合は作成した見積もり書を保険会社への申請書類に利用してください。
実際に工事を行うリフォーム会社は自由に選定していただいて構いません。
棟をテープで固定 DIY

3.【実例2】棟板金の応急処置-既存棟が再利用できない場合

高所から落下した棟板金が折れたり、曲がったりして再利用できない場合があります。
その場合は、ビニールを棟の代わり使用します。
瓦棒屋根だけではなく、コロニアル、金属の棟板金、全てに応用ができる処置方法です。

3-1.使用したもの

・養生ビニールシート 幅1,100ミリ 長さ25メートル (コロナマスカーシート)
・スーパーポリクロステープ(共同技研化学株式会社)

ビニールシートテープ

3-2.棟板金が外れた屋根

風で飛ばされた棟板金が再利用できない時は、飛ばされても安全な素材(ビニール)で覆います。
ビニールは伸縮性のあるものをおすすめいたします。
作業効率が上がるためです。
塗装用の養生シートなどが安価でおすすめです。
外れた棟板金
矢印

3-3.ビニールで棟を覆い、テープで固定

たわみがないよう、しっかりとテープで固定します。
ビニールで棟を作成

4.火災保険の対象になる棟板金の飛散

棟板金が風で飛ばされて、外れた場合は火災保険の対象となります。
いわゆる、火災保険(すまいの保険)の風災事項による補償です。

棟は保険会社に証明しやすい被害であるため、火災保険に加入している場合は必ず申請しましょう。
定額屋根修理を介した保険申請では、現在、100%保険会社から保険金が支払われています。

また、保険会社に申請する際に必要な見積書には「足場工事代金」を必ず入れましょう。
中には足場無しで簡単に取り付けられるからと、屋根工事会社が判断して見積書に「足場工事代金」の項目を勘定しないケースがあります。
原則、屋根は高所での作業になるので「足場工事代金」は正当な請求項目です。

棟板金が飛散した屋根は屋根全体のリフォームが必要であるシグナルとしてもとらえられます。
足場工事費と棟取り替え工事費が保険金でカバーできるのであれば、足場を利用して屋根や外壁のリフォームも合わせて行うとお得です。
近い将来必要になるリフォームがあれば、なるべく1回で済ませることをご検討ください。

火災保険と棟板金

5.まとめ

・外れた棟は内部に雨水が入るため、被害が拡大する恐れがあります。早急な応急処置・修繕が必要です。

・応急処置に使用する用具・材料はホームセンターで購入できます。

・屋根の修理をDIY(自分自身)で行うのは危険を伴います。

・見積もり作成と合わせて、屋根専門工事会社(直接施工の会社)に応急処置を無料で行ってもらうことが最善策です。

・消防署が簡易的な対処をしてくれた事例があります。
ただし、消防士の本来の業務ではないため取り繕ってもらえる保障はありません。

・棟の飛散は保険会社に証明しやすい被害であるため、火災保険に加入している場合は必ず申請しましょう。

・足場工事費用を請求できるので、足場工事にあわせて将来必要な部位も合わせてリフォームをするとお得です。

定額屋根修理は常にお客様の利益に適う正しい情報をご提供することをお約束いたします。

 

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